【Difyの真骨頂】並列処理で「天使と悪魔」が議論する!決算書PDFから最強の投資判断アプリを作る方法

Difyの並列処理機能を活用し、決算書PDFから「天使と悪魔」の視点で多角的に分析する最強の投資判断アプリの作り方を解説したブログ第115話のアイキャッチ画像。49歳の男性(Yasu)がモニターを見つめる中、ホログラムとして現れた青い「天使」と赤い「悪魔」が、裁判官のガベル(木槌)を挟んで決算数値データを基に激しく議論を交わしている、投資分析の自動化を象徴するイメージ図。 Uncategorized

皆さんこんにちは、横浜で清掃業を営む49歳、ヤスです。

前回はPDFマニュアルを一瞬で「ラジオ台本&自動クイズ」

のアプリを作りましたね。

同世代の皆さん、Difyの本当の凄さに気づいていますか?ただAIと一問一答のチャットをするだけなら、ChatGPTで十分ですよね。

しかし、Difyの「ワークフロー」機能を使えば、**「1つのデータに対して、複数のAIに別々の役割を与えて、裏側でバチバチに議論させる」という魔法のようなシステムが作れてしまうんです。 今回は、小難しい企業の決算書(PDF)を読み込ませ、「全力で買いを勧める天使AI」「全力でリスクを警告する悪魔AI」に分かれて分析させ、最後に「伝説の投資家AI」**が判決を下す、難易度星5の超実践的アプリを開発しました。

「並列処理(枝分かれ)」というプログラミングの壁を、49歳の私が中学生でも分かるように図解レベルで徹底解説します。ブログ「中年からのAI再スタート」、今日も熱量全開でいきます!


【結論】 このアプリの最大のキモは、Difyのワークフローを使った**「並列処理(ルートの枝分かれ)」と、プロの思考をトレースした「ペルソナ(役割)プロンプト」**の組み合わせです。

1つのPDFを読み込んだ後、線を2本に分岐させて「天使」と「悪魔」を同時に走らせます。そして、その2つの極端な意見を、合流地点にいる「裁判官」が中立的なプロの視点でまとめ上げる仕組みです。 この「複数のAIを部下のように同時に動かす」技術を覚えれば、どんな複雑な業務でも自動化できる最強の武器になります!


【手順:天使と悪魔の投資判断システムの作り方】

Difyで「ワークフロー」を新規作成し、以下の順番でブロックを繋いでいきます。

① 受け取りと読み込み(開始&文書抽出ブロック)

まずはユーザーからデータを受け取り、AIが読めるように変換します。

  1. 開始ブロック: 入力変数として company_name(テキスト)と report_pdf(ファイル)の2つを設定します。
  2. 文書抽出ブロック: 開始ブロックから線を繋ぎ、アップロードされた report_pdf の中身をテキストとして抽出します。

② 枝分かれの魔法(天使ブロック&悪魔ブロック)

ここがこのアプリの心臓部です。②の文書抽出ブロックの右側のポッチから、線を「2本」引っ張って、LLMブロックを「上下に2つ」並べて繋ぎます。 これでAIが2体同時に働き始めます。

以下が、それぞれのAIに仕込む指示書(プロンプト)です。

■ 上のLLM:天使ブロック(買い煽り役) コンテキストには②で抽出したテキストを紐付け、以下のプロンプトを入力します。

Plaintext

// AIに「とにかく褒める役割」を徹底させます
あなたは投資家をポジティブに励ます「天使のAI」です。

// 決算書から「良い部分」だけを抽出するよう指示します
提供された決算書を読み、株価が上がりそうな「良いニュース(売上アップ、新事業の成功など)」だけを全力で3つ探し出し、投資を強くお勧めしてください。

// 悪い情報には一切触れないよう、制限をかけます
ネガティブな要素は一切無視してください。

■ 下のLLM:悪魔ブロック(リスク警告役) 同じくコンテキストに②を紐付け、対極のプロンプトを入力します。

Plaintext

// AIに「粗探しをする役割」を徹底させます
あなたは投資家の失敗を冷酷に指摘する「悪魔のAI」です。

// 決算書から「悪い部分」や「隠れたリスク」だけを抽出するよう指示します
提供された決算書を読み、株価が下がりそうな「悪いニュース(赤字、借金の増加、売上減少など)」や隠れたリスクだけを全力で3つ探し出し、投資をやめるよう警告してください。

// 良い情報には一切触れないよう、制限をかけます
ポジティブな要素は一切無視してください。

③ 合流と最終判決(裁判官ブロック)

天使と悪魔のブロックからそれぞれ線を引っ張り、**1つの新しいLLMブロックに合流(2本の線を1つのブロックに繋ぐ)**させます。 ここに「伝説の投資家」を憑依させる最強のプロンプトを仕込みます。

Plaintext

// ただのAIではなく、莫大な利益を出している「プロ」になりきらせます
# 役割
あなたはウォール街も注目する超優秀な経済アナリストであり、一代で莫大な資産を築き上げた伝説の個人投資家です。
どんなに複雑な決算書も瞬時に「儲かるか・損するか」の本質を見抜き、その高度な知見を「中学生でも一瞬で理解できる身近な例え話」で解説する天才的なメンターでもあります。

// 天使と悪魔の意見を、変数として読み込みます
# 入力データ
- 分析対象の企業名:{{①開始ブロックのcompany_name}}
- 買い推奨の意見:{{③天使ブロックの出力}}
- 売り推奨の意見:{{③悪魔ブロックの出力}}

// プロの視点で、両極端な意見をどう処理するか指示します
# 指示
上記の【買い(天使)】と【売り(悪魔)】の極端な意見を両方とも冷静に読み比べ、百戦錬磨のプロ投資家の視点から「最終的な投資判断」を下してください。
表面的な数字や一時的なニュースに惑わされず、「長期的に見てビジネスとして強いか」「致命的なリスクは隠れていないか」というシビアな視点でジャッジしてください。

// 読みやすいように出力の形(フォーマット)をガチガチに固定します
# 出力構成(必ず以下の見出しと順番で出力すること)
1. 【買いの根拠(メリットの本質)】
   天使の意見をベースに、この企業が「なぜ今後儲かりそうなのか」の急所を、中学生でもわかる言葉で簡潔に要約してください。

2. 【売りの根拠(リスクの本質)】
   悪魔の意見をベースに、この企業が「どこでつまずきそうなのか(最悪のシナリオ)」を、中学生でもわかる言葉で簡潔に要約してください。

3. 【伝説の投資家の最終ジャッジ】
   ・投資判断:★〇〇(★1〜★5の5段階評価)
   ・その理由:メリットとリスクを天秤にかけた結果、なぜその星の数になったのか。「三流はここを見るが、一流の投資家はここを見る」というプロならではの視点を交えつつ、必ず「身近な例え話(料理、部活、学校のテストなど)」を使って、中学生に直接語りかけるような熱量のある口調で解説してください。

最後に、この裁判官ブロックの出力を「終了ブロック」に繋げば完成です!

Difyワークフローの「投資判断アプリ」全体図とテスト実行画面。決算書PDFからテキストを抽出し、並列処理(Parallel)を用いて「天使の視点(メリット分析)」と「悪魔の視点(リスク分析)」の2つのLLMノードが同時に解析を実行。最終的に第3のLLM(投資裁判官)がそれらを統合し、「投資判断:★3」といった具体的なスコアと理由を中学生でもわかる言葉で出力しているワークフローの様子。

④ 最小データでテスト実行!

システムが完成したら、いきなり分厚い本物のPDFを入れるのではなく、「架空の短い決算データ(株式会社ミライ・クリーン)」を作ってテストします。これがエンジニアの鉄則です。

テスト結果は……大成功! 天使が「清掃ロボットの大ヒット」を褒めちぎる一方、悪魔が「部品輸入の円安リスクと修理スタッフ不足」を容赦なく突いてきました。 そして裁判官AIは、**「攻撃力は高いが守備がザルなサッカーチーム」**という見事な例え話を使って、★3つの冷静なジャッジを下してくれました!


【まとめ】 今回は、Difyの「並列処理」という高度なテクニックを使いました。 これ、実は私たちの普段の仕事と同じなんです。「良い面を探す担当」「悪い面を探す担当」「それをまとめるリーダー」……この一連のチームワークを、Difyの画面上でたった数分で作れてしまう。

しかし、ノートブックLMならもっと簡単に作れる事が分かりました。

まあ、作って見ないと分からないことなので

このような時はこっちのツールがいいという勉強になりました。

「AIなんてただのチャットツールでしょ?」と食わず嫌いしている同世代にこそ、この感動を味わってほしい。年齢を言い訳にせず、新しいツールを泥臭く使い倒す。これが40代からのAI再スタートの醍醐味です。 皆さんも、ぜひ自分のビジネスのデータで「天使と悪魔」を戦わせてみてください。

xもやってるのでよろしければ見に来てください。

私のエックス

次回も是非お楽しみに!

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