【10分】DifyでKPI報告書を自動生成する方法【コード不要】

Difyを活用して、コードを書かずにわずか10分でKPI報告書を自動生成する方法を解説するブログ記事(第134話)のアイキャッチ画像。横浜の景色が見えるオフィスで、作業着姿の男性(ヤス)がコーヒーを片手に、スマートフォンから飛び出す売上や顧客満足度、KPI達成率(120%)などのデータホログラムを笑顔で眺めている様子が描かれている。 Difyチャットボット・エージェント

皆さんこんにちは、横浜で清掃業をしているヤスです。

前回はDifyで「失礼チェックAI」

のアプリを作りましたね。

今回は報告書を時短で生成するアプリを作りました。

1. 月曜の朝、報告書で30分使っていませんか?

「今週の売上をまとめて報告書にしないといけない…」毎週やってくるこの作業、地味に時間がかかりますよね。数字は手元にあるのに、それを文章にする作業が思いのほか面倒です。

表を見ながら文章を考えて、敬語を整えて、上司が読みやすい構成に直して…。慣れた人でも30分以上かかることがあります。しかもこれが毎週繰り返されます。

そこで今回紹介するのが、Difyで作れる「数字→報告書変換くん」です。売上・訪問件数・成約率などの数字を貼り付けるだけで、上司向けの週次報告書を自動生成してくれるアプリです。達成率の計算も自動でやってくれます。

前回紹介した「断り文句代行くん」よりも変数が多く、少しだけステップアップした内容になっています。でも手順通りに進めれば10〜15分で完成します。プログラミングの知識は一切不要です。

2. 完成イメージ|こんな報告書が自動で出てきます

完成したアプリに以下を入力します。

  • 売上120万円、訪問件数15件、成約率20%、新規リード8件
  • 部署:東京営業チーム 期間:2025年5月第1週
  • 目標:売上150万円・訪問件数20件
  • 課題:訪問件数が目標を下回っている
  • 来週の対策:架電数を1日10件に増やす

すると、以下のような報告書が自動生成されます。

実際の出力サンプル

📊 週次報告書 東京営業チーム|2025年5月第1週(5/1〜5/7) ■ サマリー 売上120万円で目標達成率は80%。訪問件数は15件で目標の75%に留まっており改善が必要です。 来週は架電数を1日10件に増やし、訪問件数の増加を図ります。 ■ KPI実績 ・売上:120万円 / 目標 150万円(達成率 80%) ・訪問件数:15件 / 目標 20件(達成率 75%) ・成約率:20%(目標未設定) ・新規リード:8件(目標未設定) ■ 課題・リスク ① 訪問件数の不足:目標20件に対し15件(75%)に留まり、売上に影響。 ② 新規リードの安定性:8件は変動が大きく、将来的な売上の不安要素。 ■ 来週のアクション ① 架電数増加:1日10件の架電を実施し訪問件数を改善。 ② マーケティング施策:新規リード増加施策を5月中に実行開始。 💬 上司へのひと言 訪問件数不足が主因です。来週の架電数増加で改善を図ります。

💡 達成率(80%75%)はAIが自動計算します。手計算不要です。

3. Difyとは?(初めての方向け)

DifyはノーコードでオリジナルのAIアプリを作れるツールです。プログラミングの知識がなくても、入力フォームとプロンプト(AIへの指示文)を設定するだけでアプリが完成します。

無料プランで利用でき、今回のアプリも無料プランの範囲内で全て作れます。まだアカウントを持っていない方は dify.ai から登録してください。

4. 前回の「断り文句代行くん」との違い

前回作った「断り文句代行くん」と比べて、今回は少しステップアップした内容になっています。

比較項目断り文句代行くん数字→報告書変換くん
変数の数4つ7つ
テキストの種類短文メイン長文テキストあり
入力内容状況・感情系数字・データ系
AIの処理文体変換計算+文章化
難易度★☆☆☆☆★★☆☆☆

変数が増えた分、より細かい指示ができてアウトプットの精度がグンと上がります。

5. 事前準備|必要なものはこれだけ

  • Difyのアカウント(無料プランでOK)
  • ブラウザ(Chrome推奨)
  • 所要時間:10〜15分

プログラミングの知識は一切不要です。Difyにログインできる状態になったら次に進みましょう。

6. 【作り方】ステップごとに丁寧に解説

STEP 1|新しいアプリを作成する

  1. Difyにログインして「アプリを作成」をクリック
  2. 種類は「チャットボット」を選ぶ
  3. アプリ名に「数字→報告書変換くん」と入力
  4. 「作成する」をクリック

💡 アイコンや説明文は後から変更できるので今は空欄でOKです。

STEP 2|入力フォームを設定する(変数7つ)

「オーケストレーション」画面の「変数」エリアから「+追加」で以下の7つを設定します。

変数名表示名種類必須
numbers今週の数字・KPIテキスト(長文)✅ 必須
department部署・チーム名テキスト(短文)✅ 必須
period対象期間テキスト(短文)✅ 必須
target目標値(あれば)テキスト(短文)任意
issues課題・気になることテキスト(長文)任意
next_action来週の予定・対策テキスト(長文)任意
format報告書のスタイルセレクトボックス✅ 必須

「format」のセレクトボックスには以下の4つを登録してください。

  • シンプル・箇条書き型
  • ビジネス文書型(です・ます調)
  • 分析重視型(原因・対策あり)
  • 役員向け・要約型

💡 numbersissuesnext_actionは必ず「長文テキスト(paragraph)」を選んでください。短文だと入力欄が狭くなって使いにくくなります。

STEP 3|プロンプトを貼り付ける【全文コピーOK】

「プロンプト」欄に以下をそのままコピーして貼り付けてください。

プロンプト全文

# Role & Expertise あなたは「数字→報告書変換くん」です。 営業・マーケティング・経営管理・財務の知識を持つ ビジネスレポート作成のエキスパートです。 # Input Variables – 今週の数字・KPI  :{{numbers}} – 部署・チーム名   :{{department}} – 対象期間      :{{period}} – 目標値       :{{target}} – 課題・気になること :{{issues}} – 来週の予定・対策  :{{next_action}} – 報告書のスタイル  :{{format}} # Pre-Processing(出力前に必ず行う内部処理) 1. {{target}}がある場合 → 達成率(%)を計算する 2. 各数字を「成果」と「課題」に分類する 3. {{issues}}が空欄 → 数字から課題を推測して補完 4. {{next_action}}が空欄 → 課題に対応するアクションを提案 5. {{format}}のスタイルに合わせた文体を選択 # Rules ## Must – 数字は必ず具体的な値を文中に明記する – {{target}}がある場合は達成率を「XX%達成」の形で記載 – 比較表現(先週比・前月比・目標比)を最低1回使用 – サマリーは3行以内 – アクションは「誰が・何を・いつまでに」の粒度で記載 ## Must Not – 「良い感じ」など曖昧な評価表現を使わない – 入力にない数字を勝手に作らない – 同じ表現を2回以上繰り返さない # Output Format — 📊 週次報告書 {{department}}|{{period}} ■ サマリー(3行以内) {全体の達成状況・最重要課題・来週の優先事項} ■ KPI実績 ・[指標名]:[実績値] / 目標 [目標値](達成率 XX%) ・[指標名]:[実績値](目標未設定) ■ 課題・リスク ① [課題]:[根拠となる数字と理由] ② [課題]:[根拠となる数字と理由] ■ 来週のアクション ① [アクション]:[担当・期限・目標値] ② [アクション]:[担当・期限・目標値] — 💬 上司へのひと言 {{{format}}のトーンに合わせた締めのコメント。1〜2文} # Output Language 日本語で出力すること。

💡 {{numbers}}のような二重中括弧部分がSTEP2で作った変数と自動的に紐づきます。変数名が一致していれば自動認識されます。

Difyで構築した「数字→報告書変換くん」の設定と実行画面。左側にはビジネスレポート作成のエキスパートとしての役割を定義したシステムプロンプト、中央のプロンプトログには売上120万円や訪問件数などの実数値を基に、目標達成率や課題・リスク、来週のアクションまでを構造化した「週次報告書」の出力結果が表示されている。右側は入力フォームで、部署名や対象期間、KPI数値を入力するインターフェースを確認できる。

STEP 4|動作テストをする

右側の「デバッグとプレビュー」パネルで以下のサンプルを入力してテストしてみましょう。

項目入力内容
今週の数字・KPI売上120万円、訪問件数15件、成約率20%、新規リード8件
部署・チーム名東京営業チーム
対象期間2025年5月第1週(5/1〜5/7)
目標値売上150万円、訪問件数20件
報告書のスタイル分析重視型(原因・対策あり)

達成率が自動計算された報告書が出てきたら成功です!実行ボタンが見当たらない場合は、プレビューエリアの一番下までスクロールしてみてください。

💡 「報告書のスタイル」を選択しないと実行ボタンが表示されません。必須項目は必ず入力してください。

STEP 5|公開して使い始める

右上の「公開する」ボタンをクリックするだけで完成です。発行されたURLをブックマークしておけば、毎週月曜の朝にすぐ使えます。チームメンバーにURLをシェアして、全員で使うのもおすすめです。

7. このプロンプトが優秀な理由

今回使ったプロンプトには、出力の質を上げるための工夫がいくつか入っています。

① Pre-Processing(事前処理)

AIが出力する前に「達成率の計算・数字の分類・空欄の補完」を内部で処理するよう指示しています。これにより計算ミスや情報抜けが起きにくくなります。

② Must / Must Notで出力を固定

「比較表現を最低1回使う」「サマリーは3行以内」など数値で制約することで、毎回安定した品質の報告書が生成されます。

③ formatごとの文体定義

4つのスタイル(シンプル・ビジネス・分析・役員向け)それぞれの書き方をプロンプト内で定義しているため、スタイル選択が出力に確実に反映されます。

8. さらに便利にする3つのカスタマイズ

① ビジョン機能をONにする

左側の「ビジョン」をONにすると、ExcelやスプレッドシートのスクリーンショットをそのままAIに読み取らせることができます。数字を手打ちする手間がなくなります。

② メンバー変数を追加する

変数に「member(チームメンバー名)」を追加してプロンプトに反映すると、アクションの担当者欄に自動で名前が入るようになります。

③ 月次・四半期版を別で作る

週次報告書と同じ構成で「period」の説明を「対象月」に変えるだけで月次版も簡単に作れます。用途別にアプリを分けておくと使い分けがラクになります。

9. よくある質問(FAQ)

Q1. 無料プランで全部作れますか?

はい。今回紹介した内容はDifyの無料プランの範囲内で全て作れます。

Q2. 数字の計算はどこまで自動でやってくれますか?

目標値と実績値を入力すれば達成率(%)を自動計算します。前週比・前月比は前週のデータも入力欄に含めれば計算してくれます。

Q3. スマホからでも使えますか?

公開URLにスマホからアクセスすれば使えます。ホーム画面に追加しておくとアプリのように使えます。

Q4. ChatGPTと何が違いますか?

ChatGPTは毎回同じような指示を手入力する必要がありますが、Difyのアプリは変数フォームに入力するだけでOKです。操作が統一されるので、チームで使いやすいのが強みです。

10. まとめ

今回作った「数字→報告書変換くん」のポイントをまとめます。

  • 数字を貼るだけで達成率の計算から報告文の作成まで全自動
  • 変数7つ+プロンプト1つで完成。コードは一切不要
  • 4つのスタイルから選べるので、相手や場面に合わせて使い分けできる
  • ビジョン機能と組み合わせればスクショを貼るだけで完結

月曜の朝に報告書を書く30分が、このアプリで2〜3分になります。浮いた時間を本来の営業活動や分析に使いましょう。

Difyでは今回のようなチャットボット型の他にも、ワークフロー型やエージェント型のアプリも作れます。次回もDifyの便利なアプリ作り方を紹介していきます!

今回もシンプル設計にしたので作りやすかったのでは?

xもやってるので良かったら見に来てください

私のエックス

次回も是非お楽しみに!

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