【Dify初級】ペットの症状を話しかけるだけ!緊急度判定+獣医への説明文を自動生成するチャットボットの作り方

Dify初級編として、ペットの症状を話しかけるだけで、緊急度判定と獣医への説明文を全自動生成するチャットボットの作り方を解説した第159話のアイキャッチ画像。中央にはスマートフォンを操作する作業着姿の49歳男性(ヤス)、その奥には安らかに眠るゴールデンレトリバーと三毛猫が描かれている。男性のスマートフォンからはDifyの処理プロセスを表すネオンブルーのパイプライン(Voice to Text、全自動生成)が伸び、右側には自動生成された緊急度判定(【緊急】早急な受診)、症状(嘔吐L…?)、獣医師への説明文(2日前から嘔吐、食欲不振)のデジタルパネルが近未来的なネオンブルーで浮かび上がっている様子。 Difyチャットボット・エージェント

皆さんこんにちは、横浜で清掃業をしているヤスです。

前回は【Dify中級】野菜名と地域を入れるだけ!栽培カレンダー・病害虫診断・収穫レシピを全自動生成

のアプリを作りましたね。今回はこちらです。

  1. 1. 「病院に行くべき?様子見でいい?」深夜の迷いをゼロにします
  2. 2. 実際の会話サンプル
  3. 3. 子どもの症状チェックくんとの設計の違い
  4. 4. 事前準備|必要なものはこれだけ
  5. 5. 【作り方】ステップごとに丁寧に解説
    1. STEP 1|新しいチャットボットアプリを作成する
    2. STEP 2|モデルを設定する
    3. STEP 3|システムプロンプトを設定する
    4. 核心①:緊急サインへの即座の対応
    5. 核心②:猫の排尿困難を特別扱いする
    6. 核心③:ペットに有毒な食材を常に確認する
    7. 核心④:動物の種類で判定基準を変える
    8. 核心⑤:最終出力フォーマットを固定する
    9. STEP 4|オープニングメッセージを設定する
  6. 6. テスト実行と確認ポイント
    1. パターンA:様子見レベル(正常系)
    2. パターンB:猫の排尿困難(緊急)
    3. パターンC:誤食への即座の反応
  7. 7. プロンプト設計の工夫ポイント
    1. ① 「命に関わる」を会話全体で一貫して伝える
    2. ② 緊急時のケアを「病院に行くこと」にする
    3. ③ 最後の一言で温かみを出す
  8. 8. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. 犬・猫以外のペットにも使えますか?
    2. Q2. 本当に医療情報として使っていいですか?
    3. Q3. 夜間救急動物病院の案内はできますか?
    4. Q4. 無料プランで作れますか?
  9. 9. さらに便利にする3つのカスタマイズ
    1. ① 写真で症状を診断する
    2. ② 近くの夜間救急動物病院を案内する
    3. ③ ペットの健康記録を自動保存する
  10. 10. まとめ

1. 「病院に行くべき?様子見でいい?」深夜の迷いをゼロにします

犬・猫を飼っている約1600万世帯の飼い主なら誰もが経験したことがある深夜の不安。「うちの猫がトイレに何度も行くけど出ていない…夜中だし病院やってない…朝まで待っていいの?それとも夜間救急に行くべき?」この迷いが安心に変わるアプリを作ります。

今回紹介する「ペットの症状チェックくん」は、ペットの症状を話しかけるだけで以下を自動生成するチャットボット型のDifyアプリです。

  • 緊急度の3段階判定(今すぐ動物病院・早めに受診・様子見)と判定根拠
  • 獣医師への説明文(そのままコピーして使える形式)
  • 今できる家庭でのケア方法
  • こんな症状が出たらすぐ受診というサイン
  • ペットに絶対与えてはいけない食材リスト(誤食時に自動表示)

実際にテストしたところ「猫・5歳・5日前からトイレに何度も行くがおしっこが出ない」という会話から【緊急】に近い【要受診】判定と「尿道閉塞の可能性・命に関わる」という正確な警告が出力されました。病名の断定なし・免責事項付きの安全設計です。

2. 実際の会話サンプル

🐾 ペットの症状チェックくん Bot:どんなペットを飼っていますか? User:猫がトイレに何度も行くけどおしっこが出ていません Bot:心配ですね。猫ちゃんの年齢と体重を教えてください。 また、いつ頃からこのような症状があるのか教えてください。 User:年齢は5歳です。体重は分からないけど大き目です Bot:おしっこが出ない症状はいつ頃から始まりましたか? 食欲や水分摂取の状態についても教えてください。 User:5日前からです Bot:これは心配ですね。猫の場合、尿道閉塞の可能性があり 命に関わることがあります。今すぐ動物病院へ 相談することを強くおすすめします。 (食欲・水分の確認後) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 📊 緊急度判定:【緊急】に近い【要受診】 判定の根拠: 猫が何度もトイレに行きおしっこが出ない状況は 尿道閉塞の可能性があり生命に関わる可能性がある 5日間症状が続いているため速やかな受診が必要 🏥 獣医師への説明文(コピペOK) 「猫・5歳です。5日前からトイレに何度も行くものの おしっこが出ていません。食欲水分摂取には問題ありません。 尿道の状態について診ていただきたいです」 🏠 今できるケア 緊急性が高いため速やかに動物病院へ それまでは落ち着かせストレスを与えないように ⚠️ こんな症状が出たらすぐ受診を ・脱水症状(ぐったりした状態) ・嘔吐や頻繁な嘔吐 猫ちゃんの側についてあげてくださいね ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

💡 5日間排尿できていない猫」は実際には緊急レベルです。プロンプトに「24時間以上排尿できていない猫は【緊急】として判定する」を追記することで精度が上がります。

3. 子どもの症状チェックくんとの設計の違い

このアプリは以前紹介した「子どもの症状チェックくん(#20)」と同じ設計思想をペット医療に応用したものです。

設計ポイント子ども版(#20ペット版(今回)
対象子ども(人間)犬・猫・うさぎ・ハムスターなど
緊急サインけいれん・呼吸困難・高熱誤食・痙攣・排尿困難・チアノーゼ
動物種の考慮年齢のみ種類・品種・体重で判定が変わる
有毒食材の警告なしチョコ・ぶどう・玉ねぎなど常に確認
緊急連絡先119番・救急病院動物病院・夜間救急動物病院
薬の注意処方薬の確認人間用の薬はペットに有害なため禁止

💡 ペット版で最も重要な追加設計は「猫の排尿困難は特に緊急」「チョコレート・ぶどう・玉ねぎの誤食は即緊急」「人間用の薬を勧めない」の3点です。

4. 事前準備|必要なものはこれだけ

  • Difyのアカウント(無料プランOK)
  • OpenAIのAPIキー(GPT-4oが使えるプラン)
  • 所要時間:15〜20分

⚠️ このアプリは獣医師の診断を代替するものではありません。緊急時は迷わず動物病院または夜間救急動物病院へ。プロンプト内に免責事項を必ず含めてください。

💡 チャットボット型なので開始ブロックの変数設定は不要です。会話の中でペットの情報を収集する設計になっています。

5. 【作り方】ステップごとに丁寧に解説

STEP 1|新しいチャットボットアプリを作成する

  1. Difyにログインして「アプリを作成」をクリック
  2. 種類は「チャットボット」を選ぶ(ワークフローではない)
  3. アプリ名に「ペットの症状チェックくん」と入力
  4. 「作成する」をクリック

STEP 2|モデルを設定する

モデル:GPT-4o temperature:0.3  ↑ 医療情報系は正確性重視で低めに設定

STEP 3|システムプロンプトを設定する

プロンプト設計の核心は以下の5点です。

核心①:緊急サインへの即座の対応

以下のワードが出た場合は情報収集より先に緊急メッセージを出力: 「けいれん」「痙攣」「意識がない」「呼吸できない」 「口が青い」「チョコレートを食べた」「薬を飲んだ」 「動かない」「大量出血」 緊急メッセージ: ⚠️ 今すぐ動物病院または夜間救急動物病院に 電話してください。ペットのそばにいてあげてください。

核心②:猫の排尿困難を特別扱いする

# 特に注意が必要なケース 猫の場合: ・排尿困難は緊急(尿道閉塞は命に関わる) ・24時間以上排尿できていない場合は【緊急】として判定する ・高いところからの落下(内臓損傷の可能性)

核心③:ペットに有毒な食材を常に確認する

## Must Not ・人間用の薬を使うよう勧めない (ペットに有害なものがあるため) ・チョコレート・ぶどう・玉ねぎ・キシリトールなど ペットに有毒な食材を「少量なら大丈夫」と言わない

核心④:動物の種類で判定基準を変える

犬の場合: ・大型犬のお腹の膨らみ(胃拡張・捻転は緊急) ・チョコレート・ぶどう・玉ねぎの誤食(緊急) うさぎの場合: ・12時間以上ご飯を食べない(消化管うっ滞の可能性) ・歯ぎしりをしている(痛みのサイン)

核心⑤:最終出力フォーマットを固定する

## 📊 緊急度判定 【緊急 / 要受診 / 様子見】+判定の根拠 ## 🏥 獣医師への説明文 「{種類}・{品種}・{年齢}・{体重}です。 {いつから}{症状}があります…」 ## 🏠 今できる家庭でのケア ## ⚠️ こんな症状が出たらすぐ受診を ## 🐾 ペットに絶対与えてはいけないもの(誤食時のみ)

STEP 4|オープニングメッセージを設定する

こんにちは!ペットの症状チェックくんです🐾 大切なペットのことが心配ですね。 一緒に確認しましょう。 まず教えてください。 どんなペットを飼っていますか? (犬・猫・うさぎ・ハムスターなど) (このアシスタントは獣医師ではありません。 緊急の場合は迷わず動物病院または 夜間救急動物病院にご連絡ください)

Difyのスタジオ画面で構築した「ペットの症状・行動の変化検知Bot」のデバッグ・プレビュー画面。左側のプロンプトエリアには「このアシスタントは獣医師ではありません」という免責事項や、キシリトール・人間用の薬(解熱剤・痛み止めなど)といったペットに与えてはいけない危険物の注意喚起プロンプトが定義されている。右側のチャットプレビューでは、5歳の猫が「おしっこが出ていない」という重篤な症状を事例に、Botが「尿道閉塞の可能性があり命に関わることがあります」と警告し、動物病院への受診を強く促しながら食欲や水分摂取の状態を深掘りして対話している様子。

6. テスト実行と確認ポイント

以下の3パターンでテストしてください。

パターンA:様子見レベル(正常系)

「7歳の柴犬が今朝から食欲がなく元気もなさそうです」 → 段階的に情報を収集して判定が出るか確認

パターンB:猫の排尿困難(緊急)

「猫がトイレに何度も行くけどおしっこが出ていません」 →「尿道閉塞の可能性・命に関わる」という 警告が出るか確認

パターンC:誤食への即座の反応

「猫がチョコレートを食べてしまいました」 → 情報収集より先に緊急メッセージが出るか確認

⚠️ パターンCのテストは必ず実施してください。チョコレート・ぶどう・玉ねぎなどの誤食は即緊急対応が必要です。情報収集より先に緊急メッセージが出ることを必ず確認してください。

7. プロンプト設計の工夫ポイント

① 「命に関わる」を会話全体で一貫して伝える

猫の排尿困難のテストでは会話の途中・判定結果・最終メッセージの3回にわたって「命に関わる・速やかな受診が必要」という内容を一貫して伝え続けました。飼い主が「大丈夫かな」と思って先送りしないよう設計しています。

② 緊急時のケアを「病院に行くこと」にする

通常の様子見レベルでは「水分をこまめに与える・安静にさせる」などのケアを提案しますが緊急レベルでは「速やかに動物病院へ連れて行ってください。それまでは落ち着かせストレスを与えないように」と病院への移動を最優先にしました。

③ 最後の一言で温かみを出す

「猫ちゃんの側についてあげてくださいね」という一言が飼い主の不安に寄り添う温かみを生んでいます。子どもの症状チェックくんの「早く良くなるといいですね」と同じ設計思想です。

8. よくある質問(FAQ)

Q1. 犬・猫以外のペットにも使えますか?

うさぎ・ハムスター・フェレット・鳥類なども対応しています。ただしGPT-4oの知識量はメジャーなペット(犬・猫)が最も多く、珍しいペットになるほど精度が下がることがあります。爬虫類・魚類は情報が限られるため参考程度にとどめてください。

Q2. 本当に医療情報として使っていいですか?

このアプリは「受診の目安」と「情報の整理」をサポートするものであり獣医師の診断を代替するものではありません。判断に迷う場合は必ずかかりつけの動物病院にご相談ください。プロンプト内に免責事項を明記することが必須です。

Q3. 夜間救急動物病院の案内はできますか?

現在のアプリは夜間救急動物病院への誘導メッセージを出力しますが具体的な病院の検索はできません。Google Places APIと連携させることで「近くの夜間救急動物病院を探す」機能を追加できます。

Q4. 無料プランで作れますか?

Difyの設定は無料プランで可能です。GPT-4oのAPIは従量課金で1回の会話あたり数円程度が目安です。家族・友人との共有プライベートアプリとして運用する場合は月数百円以内に収まります。

9. さらに便利にする3つのカスタマイズ

① 写真で症状を診断する

GPT-4oのビジョン機能をONにすることで皮膚の発疹・目やに・耳の汚れ・傷口などの写真を診断できます。「なんか皮膚が変」という状態を写真で送るだけで症状の説明が自動生成されます。

② 近くの夜間救急動物病院を案内する

Google Places APIと連携することで「要受診・緊急」判定が出たときに近くの動物病院・夜間救急動物病院を自動で案内できます。深夜に「どこに連れて行けばいい?」という悩みも解決します。

③ ペットの健康記録を自動保存する

Notionと連携することでワクチン接種日・体重・通院記録・今回の症状チェックの履歴を自動蓄積できます。次回の受診時に「前回の受診はいつでしたか?」と聞かれても即答できます。

10. まとめ

  • ペットの症状を話しかけるだけで緊急度3段階判定・獣医への説明文・ケア方法・悪化サインを自動生成
  • チョコレート・痙攣などの緊急ワードには他の処理より先に「今すぐ動物病院へ」を出力
  • 猫の排尿困難・うさぎの食欲不振など動物種ごとの特別ルールをプロンプトに明記
  • 病名の断定なし・人間用の薬は推奨しない・免責事項付きの安全設計
  • チャットボット型・変数設定不要・所要時間10〜15分で完成

今回はとても簡単に作れたのでペットを飼っているかたには

いざという時の為に是非作って欲しいです!

「病院に行くべき?様子見でいい?」深夜の迷いをゼロにするアプリです。犬・猫を飼っている約1600万世帯の飼い主全員に使っていただける社会的に意義のあるアプリです。

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次回も是非お楽しみに!

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