【Dify中級】野菜名と地域を入れるだけ!栽培カレンダー・病害虫診断・収穫レシピを全自動生成する家庭菜園アプリの作り方

Dify中級編として、野菜名と地域を入力するだけで、栽培カレンダー、病害虫診断、収穫レシピを全自動生成する家庭菜園アプリの作り方を解説した第158話のアイキャッチ画像。左側にはスマートフォンを手にして笑顔で親指を立てる作業着姿の49歳男性(ヤス)と、元気に実ったトマトの鉢植えが描かれている。中央の植物から伸びる光のパイプライン(VARIABLE)がDifyの制御装置を経由して右側の大型モニターへと繋がり、モニター上には「栽培カレンダー(1月〜6月の気候シミュレーション)」「病害虫診断(トマトの葉の画像解析)」「収穫レシピ(トマト料理の提案)」のデジタルパネルがネオンブルーで浮かび上がっている様子。 Difyワークフロー

皆さんこんにちは、横浜で清掃業をしているヤスです。

前回は【Dify中級】練習記録を貼るだけ!弱点分析+来週の練習メニュー+ピーキング計画を全自動生成

のアプリを作りましたね。今回はこちらです。

1. 「何をいつ植えればいいか」「この葉の変色は何?」家庭菜園の悩みを全部解決します

家庭菜園を始めたいと思っても、壁がたくさんあります。「何の野菜を育てよう?」「今の時期は種まきできる?」「なんか葉が変な色になってきた…」「たくさん収穫できたけどどう使おう」毎回ネットで調べて、本を買って、それでも失敗して…。

今回紹介する「家庭菜園サポートくん」は、その悩みを丸ごと解決します。野菜名・地域・畑のサイズを入力するだけで以下が全自動生成されます。

  • 栽培適性チェック(今の時期に始めてOKか・推奨株数・今すぐできること)
  • 月別栽培カレンダー(種まき〜収穫後まで・失敗しやすいポイント・完了チェックリスト付き)
  • 病害虫診断(写真をアップすれば葉や実の状態を診断・対処法・予防策付き)
  • 収穫量予測+おすすめレシピ3選+保存方法4種類

実際にミニトマト・関東・プランター・完全初心者・5月という条件でテストしたところ、5〜9月の月別カレンダー・カプレーゼ・炒め物・ドライトマトの3レシピ・保存方法4種類が数分で完成しました。

2. 実際の出力サンプル

🌱 家庭菜園サポートレポート 野菜:ミニトマト 地域:関東 プランター 5月 ✅ STEP1 栽培適性チェック 判定:今すぐ始めOK 推奨株数:1〜2株 今すぐできること: ・プランターに培養土を入れる ・苗を購入して植え付け ・支柱を立てる 📅 STEP2 月別栽培カレンダー 5月:植え付けと初期管理  メインタスク:苗の植え付け  水やり:土の表面が乾いたらたっぷり  失敗ポイント:過湿を避けること 6月:支柱の調整・摘心 7月:受粉促進・結実管理 8月:収穫・病害虫チェック 9月:収穫後の片付け・土の手入れ 🔍 STEP3 病害虫診断(テキストのみ) 症状:葉が黄色くなってきた 疑い:窒素不足 or ウイルス病 緊急度:中程度 対処:有機肥料で窒素補給・アブラムシ対策 🍅 STEP4 収穫量予測 予測:30〜50個(1〜1.5kg)・7月中旬〜9月 レシピ①:カプレーゼ(10分) レシピ②:卵の炒め物(15分) レシピ③:ドライトマト(保存食・3〜6ヶ月)

💡 病害虫診断は写真なしでも季節・地域・症状テキストから診断します。写真をアップするとビジョン機能でより精度の高い診断が可能です。

3. このアプリが特に刺さる人

こんな人に刺さる解決できる悩み
家庭菜園を始めたい初心者何をいつ植えればいいか迷わなくなる
ベランダ・プランター栽培をしている人スペースに合った株数・配置がわかる
葉の色・形が変になって困っている人写真を撮るだけで病害虫の診断ができる
収穫が多すぎて困っている人保存方法・レシピが自動で提案される
農業・園芸教室の先生生徒ごとの栽培プランを自動生成できる

4. 全体のブロック構成

#ブロック名種類役割
1ユーザー入力開始野菜・地域・サイズ・経験・写真を入力
2栽培適性チェックLLM①今の時期・地域・サイズへの適合を判定
3栽培カレンダー生成LLM②種まきから収穫後まで月別スケジュールを生成
4病害虫診断LLM③(ビジョンON)写真または症状テキストから病害虫を診断
5収穫・レシピ生成LLM④収穫量予測・レシピ3選・保存方法を生成
6最終整形テンプレート変換全レポートを1つにまとめる
7出力終了最終レポートを出力

5. このアプリの最大の特徴:ビジョン機能による病害虫診断

このアプリが他の家庭菜園アプリと最も違う点は「病害虫診断にビジョン機能を使う」ことです。

診断方法精度使い方
写真あり(ビジョン機能)✅ 高精度葉・実・茎の写真をアップ
写真なし(テキストのみ)✅ 季節・地域ベースで診断気になる症状をテキストで入力

写真がない場合でも今の時期・地域・入力した症状テキストから「この時期によくある病害虫」を案内します。今回のテストでは写真なしで「葉が黄色くなってきた」というテキストから「窒素不足またはウイルス病の可能性」という診断と具体的な対処法が出力されました。

💡 ビジョン機能はGPT-4oが必要です。モデル設定を確認してください。写真は葉・茎・実の異常が見える部分を明るい場所で撮影するとより精度が上がります。

6. 事前準備|必要なものはこれだけ

  • Difyのアカウント(無料プランOK)
  • OpenAIのAPIキー(GPT-4oが使えるプラン)← ビジョン機能に必須
  • 育てたい野菜の名前
  • 所要時間:30〜40分

7. 【作り方】ステップごとに丁寧に解説

STEP 1|新しいワークフローアプリを作成する

  1. Difyにログインして「アプリを作成」をクリック
  2. 種類は「ワークフロー」を選ぶ
  3. アプリ名に「家庭菜園サポートくん」と入力
  4. 「作成する」をクリック

STEP 2|開始ブロックを設定する(変数7つ)

変数名表示名種類必須
vegetables育てたい野菜テキスト(短文)✅ 必須
region地域・都道府県セレクトボックス✅ 必須
garden_size畑・プランターのサイズセレクトボックス✅ 必須
experience栽培経験セレクトボックス✅ 必須
current_month今の月セレクトボックス✅ 必須
plant_photo植物の写真(任意)ファイル任意
concern気になっていることテキスト(長文)任意

⚠️ 「今の月」のセレクトボックスは選択肢を1つずつ「1月」「2月」…「12月」と12個入力してください。「1月 2月 3月…」と1行にまとめると1つの選択肢として認識されてしまいます。

【region】選択肢:北海道/東北/関東/中部/近畿/中国・四国/九州・沖縄

【garden_size】選択肢:プランター・鉢(ベランダ)/小さな畑(1〜5㎡)/中くらいの畑(5〜20㎡)/大きな畑(20㎡以上)

【experience】選択肢:完全初心者/初心者(1〜2回)/中級者(3〜5年)/上級者(5年以上)

STEP 3|LLM①(栽培適性チェック)を設定する

temperature:0.2(判定系は正確性重視)に設定してください。

このブロックの最重要設計ポイントは「シーズン外のときに代替野菜を提案する」ことです。

# Fallback(例外処理) 栽培が向かない時期・環境の場合 →「現在の時期・地域では{{開始.vegetables}}の 栽培は難しい状況です。 代わりに今の時期に育てやすい野菜を 提案しますので参考にしてください」と出力する # 代替野菜の提案(シーズン外の場合のみ) ① {野菜名}:{なぜ今の時期に向くか} ② {野菜名}:{理由} ③ {野菜名}:{理由}

💡 「今の時期に育てられないと言われた」ユーザーが離脱しないよう、シーズン外の場合でも代替野菜を提案することでアプリとしての価値が維持されます。

STEP 4|LLM②(栽培カレンダー)を設定する

temperature:0.3・最大トークン:2000に設定してください。

カレンダーの品質を高める3つのポイントがあります。

  • 各月に「今月のメインタスク」を1つ明示させる:複数の作業がある中で「今月一番重要なこと」が1行でわかる設計
  • 「失敗しやすいポイント」を各月に入れる:「水のやりすぎ」「支柱の固定忘れ」など初心者がやりがちなミスを事前に警告
  • 「完了チェックリスト」を各月に入れる:□形式にすることで実際にチェックしながら作業できる

STEP 5|LLM③(病害虫診断・ビジョンON)を設定する

temperature:0.2(診断系は正確性重視)に設定してください。

  1. LLMブロックを追加して「病害虫診断」と名前をつける
  2. モデルを「GPT-4o」に設定する
  3. 「ビジョン」のトグルをONにする
  4. 画像ソースに「{{開始.plant_photo}}」を設定する

写真がない場合は自動的にテキストベースの診断に切り替わる設計になっています。

Step1(プロンプト内): 写真がアップロードされているか確認する 写真なし → テキストベースの一般的な診断に切り替える 写真あり → ビジョン機能で葉・茎・実の状態を分析する

⚠️ 農薬の具体的な商品名・希釈濃度はプロンプトのMust Notで禁止しています。「〇〇系の農薬」という表記にとどめることで法的リスクを回避します。

STEP 6|LLM④(収穫・レシピ)を設定する

temperature:0.6(レシピ系は少し創造性を入れる)・最大トークン:1500に設定してください。

レシピの品質を高める2つのポイントがあります。

  • レシピ3本目を「保存食・長期活用版」に固定する:収穫が多かったときの保存食レシピを必ず含めることで「たくさん採れすぎた」問題を解決する
  • 収穫量の見積もりを控えめにさせる:「初年度は少なめが普通」と伝えることで期待値を適切に設定する
Difyで構築した「家庭菜園サポートレポート生成アプリ」のワークフロー設計図と実際のテスト実行結果。左側にはユーザー入力(vegetables、region、plant_photoなど)を起点に、「栽培適性チェック&今の時期…」「月別栽培カレンダー生成」「(ビジョンON)ー病害虫診…」「収穫量予測+保存・調理レ…」へと複数のLLMノード(gpt-4o)が連動する高度な自動化フローが表示されている。右側のプレビュー画面には、関東地方でのミニトマト栽培(プランター・鉢、5月開始)を事例に、栽培適性判定(今すぐ始めOK)や、今の時期にできること(プランターや土の準備、植え付け)を詳細に構造化したレポートが出力されている様子。

8. テスト実行と確認ポイント

以下の設定でテスト実行してください。

項目入力内容
育てたい野菜ミニトマト
地域関東
畑のサイズプランター・鉢(ベランダ栽培)
栽培経験完全初心者
今の月現在の月を選択
気になること葉が黄色くなってきた
  • STEP1:「今すぐ始めOK」か「シーズン外」かが明確に出るか
  • STEP2:月別カレンダーに各月「メインタスク・失敗ポイント・チェックリスト」が揃っているか
  • STEP3:写真なしでも症状テキストから診断が出るか・有機とバラ薬の両方の対処法があるか
  • STEP4:収穫量が「〇〇個・〇〇kg」と具体的か・レシピ3本目が保存食になっているか

9. よくある質問(FAQ)

Q1. どんな野菜でも使えますか?

一般的に家庭菜園で育てられる野菜であれば基本的に対応しています。ミニトマト・キュウリ・ナス・ピーマン・レタス・ハーブ類などが特に精度が高いです。珍しい野菜の場合はAIの知識が限られることがあります。

Q2. 病害虫の診断精度はどのくらいですか?

GPT-4oのビジョン機能を使った診断は実用レベルです。ただしAIによる診断は参考情報であり確定診断ではありません。深刻な被害が疑われる場合は地域の農業試験場や農協にご相談ください。

Q3. シーズン外の野菜を選んでしまったらどうなりますか?

LLM①のFallback処理が働いて「現在の時期では栽培が難しい」という案内と「今の時期に育てやすい代替野菜3つ」が自動的に提案されます。

Q4. 複数の野菜を同時に管理できますか?

vegetables変数に「ミニトマト・キュウリ・バジル」のように複数入力することで混植プランの提案が可能です。ただし野菜ごとに個別のカレンダーが必要な場合は1野菜ずつ実行することをおすすめします。

10. さらに便利にする3つのカスタマイズ

① 混植プランを追加する

LLM⑤を追加して「一緒に育てると相性の良い野菜の組み合わせ(コンパニオンプランツ)」を提案させることでスペースを最大限活用できます。

② 天気予報と連携する

HTTPリクエストブロックで天気APIを取得してLLM②の水やりアドバイスを「今週は雨が多いので水やりは不要」など動的に最適化できます。

③ 成長記録を自動保存する

Notionと連携することで毎週の写真・診断結果・作業記録を自動蓄積できます。翌年の栽培計画に活かせる「家庭菜園日誌」として機能します。

11. まとめ

  • 野菜名・地域・サイズを入力するだけで栽培適性チェック・月別カレンダー・病害虫診断・収穫レシピが全自動生成
  • ビジョン機能で葉・実・茎の写真から病害虫を診断。写真がなくても症状テキストから診断
  • 各月に「今月のメインタスク・失敗しやすいポイント・完了チェックリスト」が付いて初心者でも迷わない
  • シーズン外の野菜を選んでも代替野菜を自動提案してユーザーを離脱させない設計
  • 6ブロック構成。手順通りに進めれば30〜40分で完成

今回もそんなに難しいアプリではないので家庭菜園をやってみたいという人に

是非作って欲しいです!

「何をいつ植えればいいかわからない」「葉が変な色になった」「収穫が多すぎてどうしよう」という家庭菜園の3大悩みが全部解決します。農業初心者・ベランダ菜園派・本格的な家庭菜園愛好家まで幅広く刺さるアプリです。ぜひ試してみてください。

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次回も是非お楽しみに!

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