【Dify】商品写真を撮るだけ!日本語+3言語EC出品セット+SNS投稿文を全自動生成するアプリの作り方

DifyのVision AIを活用し、商品写真を撮影するだけで日本語と3言語のEC出品セット、およびSNS投稿文(Instagram、X、TikTok用)を全自動生成するアプリの作り方を解説した第149話のアイキャッチ画像。作業着姿の49歳男性が片手にスマートフォンを持ち、デスクに置いたタンブラーをスキャンしている様子。前方には青く輝く地球儀のホログラムや越境EC、各国の通貨(CNY/JPY、KRWなど)、SNSアイコンが並ぶデジタルパネルが広がる近未来的なデザイン。 Difyワークフロー

皆さんこんにちは、横浜で清掃業をしているヤスです。

前回は【Dify】名刺写真を撮るだけでCRM入力データが完成

のアプリを作りましたね。今回はこちらです。

1. 商品説明文を書く時間・翻訳する時間・SNS投稿を作る時間、全部ゼロにします

EC出品の作業で一番時間がかかるのはどこだと思いますか?商品写真の撮影ではありません。「説明文を考える」「翻訳する」「SNS投稿文を作る」この3つです。1商品あたり合計2〜3時間かかるケースも珍しくありません。

今回紹介する「商品写真→多言語EC出品セット生成くん」は、その全てを解決します。商品写真を1枚アップロードするだけで以下が自動生成されます。

  • 商品の特徴・差別化ポイントの画像分析
  • 日本語の商品名3案・キャッチコピー・説明文・特徴5点・検索キーワード10個
  • 英語・中国語・韓国語の3言語翻訳(各国の購買文化に合わせたローカライズ)
  • 参考価格の現地通貨換算付き
  • Instagram・X・TikTokの3媒体分SNS投稿文
  • 日本語+多言語ハッシュタグ
  • 薬機法・景表法のコンプライアンス確認

実際に「グレーのタンブラー(1400円)」でテストしたところ、上記全てが数分で完成しました。Amazon・楽天・Yahoo!など6種類のECプラットフォームに対応しています。

2. 実際の出力サンプル

グレーのタンブラーをAmazon・3言語翻訳で生成した実際の出力の一部です。

📷 STEP 1|商品画像分析 シンプルで洗練された円筒形・グレーのタンブラー 保冷・保温機能が優れているステンレスのような質感 オフィス・アウトドア・旅行などさまざまなシーンで活躍 🇯🇵 STEP 2|日本語EC出品セット 商品名①:持ち運び簡単!グレーのシンプル保温保冷タンブラー 商品名②:温度をキープ!洗練デザインの高耐久タンブラー キャッチ:「どこでも適温、シンプルに美しく。」 コンプライアンス確認:法的リスクの高い表現はありません 🌏 STEP 3|多言語翻訳 🇺🇸 英語:Perfect Temperature Anywhere, Simply Beautiful.   参考価格:USD 9.33(目安) 🇨🇳 中国語:随时随地,简约之美。   参考价格:CNY 70(目安) 🇰🇷 韓国語:어디서나 적정 온도, 심플하게 아름답게。   참고가격:KRW 12,600(目安) 📱 STEP 4|SNS投稿文 Instagram:168字・絵文字あり・ハッシュタグ付き X:140字ちょうど(上限ぴったり) TikTok:58字・キャッチーな書き出し 投稿タイミング:水・金の18〜20時が最適

💡 商品写真の品質が上がるほど画像分析の精度も上がります。明るい場所・白背景で撮影した写真が最適です。

3. このアプリが特に刺さる人

こんな人に刺さる解決できる悩み
越境EC・海外向け販売をしている人翻訳に毎回1〜2時間かかる問題が消える
インバウンド向け商品を売っている人英語・中国語・韓国語対応が一括完了
メルカリ・BASE・Amazonに出品している人説明文を考える時間がゼロになる
SNS発信も兼ねてEC運営している人出品と同時にSNS投稿文も完成する
商品点数が多くて説明文作成が追いつかない人写真を撮るだけで全商品の説明文が完成

4. 全体のブロック構成

#ブロック名種類役割
1ユーザー入力開始写真・EC・カテゴリ・価格・言語を入力
2商品画像分析LLM①(ビジョンON)写真から特徴・差別化ポイントを分析
3日本語EC出品文生成LLM②商品名3案・説明文・特徴・KWを生成
4多言語翻訳・ローカライズLLM③3言語に翻訳+価格換算
5SNS投稿文・ハッシュタグLLM④3媒体分の投稿文+多言語タグ生成
6最終出力整形テンプレート変換全情報を1ドキュメントにまとめる
7出力終了最終結果を出力する

5. 事前準備|必要なものはこれだけ

  • Difyのアカウント(無料プランOK)
  • OpenAIのAPIキー(GPT-4oが使えるプラン)← ビジョン機能に必須
  • テスト用の商品写真(手持ちの商品をスマホで撮影してOK)
  • 所要時間:20〜30分

⚠️ ビジョン機能はGPT-4oが必要です。GPT-3.5・gpt-4o-miniでは画像認識ができません。前回の名刺アプリと同じ条件です。

6. 【作り方】ステップごとに丁寧に解説

STEP 1|新しいワークフローアプリを作成する

  1. Difyにログインして「アプリを作成」をクリック
  2. 種類は「ワークフロー」を選ぶ
  3. アプリ名に「商品写真→多言語EC出品セット生成くん」と入力
  4. 「作成する」をクリック

STEP 2|開始ブロックを設定する(変数6つ)

変数名表示名種類必須
product_image商品写真ファイル✅ 必須
ec_platform出品するECセレクトボックス✅ 必須
category商品カテゴリセレクトボックス✅ 必須
price価格(円)テキスト(短文)✅ 必須
target_lang翻訳言語セレクトボックス✅ 必須
seller_memoこだわり・補足情報テキスト(長文)任意

【ec_platform】選択肢:Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング・メルカリShops・BASE・汎用フォーマット

【category】選択肢:ファッション・食品・雑貨インテリア・コスメ・電子機器・ハンドメイド・その他

【target_lang】選択肢:英語・中国語・韓国語(3言語)/英語のみ/中国語・韓国語(2言語)

STEP 3|LLM①(ビジョンON)商品画像分析を設定する

前回の名刺アプリと同じ手順でビジョン機能をONにします。

  1. LLMブロックを追加して「商品画像分析」と名前をつける
  2. モデルを「GPT-4o」に設定する
  3. 「ビジョン」のトグルをONにする
  4. 画像ソースに「{{開始.product_image}}」を設定する
  5. temperature:0.3に設定する

プロンプトのポイントは「確認できる情報」と「推測情報」を明確に区別させることです。「コットン100%です」ではなく「コットンのような柔らかな素材に見える」と書かせることで誇大広告を防ぎます。また最後に「次のLLMへの引き継ぎメモ」セクションを出力させることでLLM②への情報伝達が最適化されます。

STEP 4|LLM②日本語EC出品文生成を設定する

画像分析結果をもとに日本語の商品説明文一式を生成します。temperature:0.7(コピーライティングは創造性重視)に設定してください。

プロンプトの設計で特に重要な2点があります。

  • プラットフォーム別の最適化:Amazonはスペック重視・楽天は感情訴求・メルカリはシンプルと、6プラットフォームそれぞれの文化に合わせた説明文を生成します
  • 価格帯別の訴求:2000円以下はコスパ訴求・5万円以上はプレミアム訴求と、価格帯によって自動的にアプローチが変わります

💡 コンプライアンス確認セクションを最後に出力させることで薬機法・景表法に違反する表現を自動チェックします。食品・コスメ・健康器具の出品者に特に重要な機能です。

STEP 5|LLM③多言語翻訳・ローカライズを設定する

単なる翻訳ではなく「各国の購買文化に合わせたローカライズ」を行うのがこのブロックの核心です。temperature:0.3(翻訳は正確性重視)に設定してください。

言語重視するポイント使う表現のクセ
英語機能・スペック・実用性簡潔・論理的・Quality系ワード
中国語(簡体字)品質・日本製プレミアム感数字・具体スペック・贈り物訴求
韓国語トレンド・デザイン・SNS映え感性系ワード・日本品質への信頼

価格は各言語の現地通貨に自動換算されます(USD÷150・CNY÷20・KRW×9が目安)。換算レートは「目安」と明記される設計になっています。

STEP 6|LLM④SNS投稿文・ハッシュタグ生成を設定する

EC出品と同時にSNS告知文も完成させるブロックです。temperature:0.8(SNSは創造性重視)に設定してください。

  • Instagram:150〜200文字・絵文字・改行多め・ハッシュタグ末尾まとめ
  • X:140文字以内厳守(ハッシュタグ含む)・ハッシュタグは2〜3個
  • TikTok:100文字以内・キャッチーな書き出し

💡 X140文字制限はFinal Checkで自動確認されます。テスト結果では「140字ちょうど」という高精度な出力になりました。

STEP 7|テンプレート変換+終了ブロックを設定する

テンプレートブロックの入力変数をarg1〜arg8として設定し、コード欄で全情報を1つのドキュメントに整形します。

変数名(左)参照先(右)内容
arg1LLM①.text商品画像分析
arg2LLM②.text日本語出品文
arg3LLM③.text多言語翻訳
arg4LLM④.textSNS投稿文
arg5開始.ec_platformECプラットフォーム
arg6開始.target_lang翻訳言語
arg7開始.category商品カテゴリ
arg8開始.price価格
Difyで構築した「多言語EC出品セット+SNS投稿文自動生成アプリ」のワークフロー設計図とテスト実行画面。左側には、入力された商品画像(product_image)を「商品画像分析」ノードが解析し、「日本語EC出品文生成」「多言語翻訳・ローカライズ」「SNS投稿文・ハッシュタグ生成」へと連携するgpt-4oを中心としたフローが表示されている。右側のプレビューには、Amazon出品、価格1400円、英語・中国語・韓国語への翻訳指示とともに、商品の外見やデザイン、素材・質感を詳細に分析した「EC出品セット一括生成レポート」が出力されている様子。

7. テスト実行と確認ポイント

以下の条件でテストしてください。

項目入力内容
商品写真机の上にある商品を明るい場所で撮影
ECプラットフォーム汎用フォーマット(最初のテストはこれ)
商品カテゴリ雑貨・インテリア
価格1400
翻訳言語英語・中国語・韓国語(3言語)
こだわり情報職人手作り・国産素材使用など(任意)
  • 商品名が3パターン出ているか
  • コンプライアンス確認が出ているか
  • 3言語それぞれに現地通貨価格が記載されているか
  • X投稿が140文字以内になっているか
  • 日本語+多言語ハッシュタグが出ているか

⚠️ 写真が暗い・ぼやけている場合は画像分析精度が下がります。明るい場所・白背景・ピント合わせが出力品質を大きく左右します。

8. さらに便利にする3つのカスタマイズ

① 複数写真に対応させる

ファイル変数を複数対応にして繰り返しブロック(Iterator)を追加すると、角度違いの写真を複数枚入力して分析精度を上げることができます。

② Amazon Bullet Points専用版を作る

ec_platformをAmazon固定にしてLLM②のプロンプトに「商品名は80文字以内・Bullet Pointsは各30文字以内」を追加するとAmazon特化版になります。

③ Notionに自動保存する

終了ブロックの前にNotion連携ブロックを追加すると出品データがNotionデータベースに自動保存されます。商品管理をNotion一元化している方に最適です。

9. よくある質問(FAQ)

Q1. 精度の高い画像分析にするコツは?

明るい場所で白背景の写真が最も精度が高くなります。また「seller_memo(こだわり情報)」に素材・製法・サイズなどを入力しておくと、写真だけでは読み取れない情報もAIが組み込んでくれます。

Q2. 翻訳の精度はどのくらいですか?

GPT-4oの翻訳精度は実用レベルです。ただし単純な翻訳ではなく各国の購買文化に合わせたローカライズを行うため、ネイティブが読んで自然な表現になっています。最終確認は行ってください。

Q3. コンプライアンス確認はどこまで信頼できますか?

薬機法・景表法の明らかな違反表現は検出されますが、専門家の判断を代替するものではありません。食品・コスメ・健康器具など規制が厳しいカテゴリは必ず専門家に最終確認を依頼してください。

Q4. 1回あたりのAPIコストはいくらですか?

LLMを4ブロック使用するため1回あたり10〜30円程度が目安です。3言語翻訳を含むため名刺アプリより少し高くなりますが、2〜3時間の作業が数分で終わると考えればコスパは非常に高いです。

10. まとめ

  • 商品写真1枚で日本語説明文・3言語翻訳・SNS投稿文・ハッシュタグを全自動生成
  • 6種類のECプラットフォーム・7カテゴリ・3言語パターンに対応
  • 各国の購買文化に合わせたローカライズで「売れる翻訳」を実現
  • 薬機法・景表法のコンプライアンス確認が自動で付いてくる
  • 6ブロック構成。手順通りに進めれば20〜30分で完成

商品説明文を書く時間・翻訳する時間・SNS投稿文を作る時間。この3つが全部ゼロになります。越境EC・インバウンド向け商品を扱っている方は特に効果を実感できます。ぜひ試してみてください。

今回のアプリもそこまで難しくはないと思いますのでチャレンジしてもらいたいです。

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