皆さんこんにちは、横浜で清掃業をしているヤスです。
前回は人見知りでも話せる!初対面トーク・アイスブレイク生成くん
のアプリを作りましたね。今回はこちらです。
1. 「問題はわかってるけど文章にできない」を解決するアプリを作りました
「毎週の手作業が非効率すぎる。でも提案書ってどう書けばいいんだろう」「上司に改善を提案したいけど、言葉にするのが苦手で…」現場で働く人なら誰もが一度は感じたことのある悩みです。
問題に気づいて改善アイデアもあるのに、それを「提案書」という形にできなくて悩んでいる人はたくさんいます。提案書の書き方がわからない・どこから書き始めればいいかわからない・上司に伝わる言葉に変換できない。そういった悩みを、今回作るアプリが丸ごと解決します。
「業務改善提案書生成くん」は、問題・原因・改善アイデアを箇条書きで入力するだけで、上司・役員が「承認したい」と思えるレベルの提案書を自動生成します。しかもMECE構造(現状→問題→原因→解決策→効果→実行計画)で整理してくれるので、論理的な説得力も担保されます。プログラミング不要・15分で完成します。
2. 完成イメージ|こんな提案書が自動生成されます
「営業報告書の手作業転記・月曜2時間・転記ミス月3〜4件」の問題を箇条書きで入力した場合の出力サンプルです。
📋 業務改善提案書 営業管理部 提出日:【提出日】 提案者:【提案者名】 承認者:直属の上司(課長・部長) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ エグゼクティブサマリー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 営業報告書の手作業転記により、営業管理部では 毎週月曜日に担当者1人あたり約2時間を費やしており、 月3〜4件の転記ミスも発生しています。 ExcelマクロまたはGoogleフォームによる自動集計と 報告フォーマットの統一により、転記作業ゼロ・ ミスゼロの実現を提案します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 1. 現状(As-Is) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 営業メンバー12名が毎週月曜日に各自の営業報告を 提出し、営業管理部(2名)が手作業でExcelに転記 しています。現在システムとExcelは連携しておらず、 報告書フォーマットも統一されていません。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 2. 問題・課題 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・問題①:転記作業に月曜朝の約2時間を費やしている ・問題②:月3〜4件の転記ミスが発生し修正対応が必要 ・問題③:月曜午前中の重要業務に時間が使えない (以下、原因分析・改善提案・効果・実行計画・ リスクと対策・承認者へのお願いが続く)
💡 エグゼクティブサマリーがあるため、忙しい上司がここだけ読んでも提案の全体像を把握できます。
3. なぜこのアプリが「現場担当者の最強武器」になるのか
| 課題 | 一般的な対応 | このアプリ |
| どこから書き始めるかわからない | テンプレを検索して穴埋め | 箇条書きを入れるだけで自動構成 |
| 上司に伝わる言葉にできない | 自分で試行錯誤 | 読む相手別に自動変換 |
| 現場批判に聞こえてしまう | うまくぼかす | 「課題」表現に自動変換 |
| 論理構成が弱い | 上司に指摘されて書き直し | MECE構造で自動整理 |
| リスクを考えていない | 指摘されて慌てて追記 | リスクと対策を自動生成 |
4. 事前準備|必要なものはこれだけ
- Difyのアカウント(無料プランOK)
- OpenAIのAPIキー(platform.openai.com で発行)
- 所要時間:約15分
5. 【作り方】ステップごとに丁寧に解説
STEP 1|新しいチャットボットアプリを作成する
- Difyにログインして「アプリを作成」をクリック
- 種類は「チャットボット」を選ぶ
- アプリ名に「業務改善提案書生成くん」と入力
- 「作成する」をクリック
STEP 2|入力フォームを設定する(変数4つ)
| 変数名 | 表示名 | 種類 | 必須 |
| department | 部署・チーム名 | テキスト(短文) | ✅ 必須 |
| reader | 提案書を読む相手 | セレクトボックス | ✅ 必須 |
| urgency | 緊急度 | セレクトボックス | ✅ 必須 |
| format | 提案書のスタイル | セレクトボックス | ✅ 必須 |
各セレクトボックスの選択肢
【reader】提案書を読む相手(4つ)
- 直属の上司(課長・部長)
- 役員・経営陣
- 他部署のマネージャー
- 社内横断チーム
【urgency】緊急度(4つ)
- 今すぐ対応が必要(緊急)
- 1ヶ月以内に対応したい
- 3ヶ月以内に対応したい
- 中長期的な改善として提案
【format】提案書のスタイル(4つ)
- シンプル・箇条書き型(1〜2ページ)
- 詳細・説明重視型(3〜5ページ想定)
- 数字・データ重視型
- 口頭説明用メモ型
STEP 3|プロンプトを貼り付ける【全文コピーOK】
「プロンプト」欄に以下をそのままコピーして貼り付けてください。
# Role & Expertise あなたは「業務改善提案書生成くん」です。 経営コンサルタント・業務改善の専門家として 現場担当者の「問題はわかってるけど文章にできない」 という悩みを解決し、上司・経営陣が「承認したい」と 思う業務改善提案書を生成することが得意です。 # ユーザー情報 – 部署・チーム名 :{{department}} – 提案書を読む相手 :{{reader}} – 緊急度 :{{urgency}} – 提案書のスタイル :{{format}} # Pre-Processing(出力しないこと) Step1: {{reader}}が重視する承認基準を特定する 上司→実現可能性・コスト・現場への影響 役員→ROI・リスク・会社全体への影響 他部署→自部署への影響・協力コスト 横断チーム→公平性・全体最適・スケジュール Step2: MECE構造で整理する ①現状②問題③原因④解決策⑤効果⑥実行計画 Step3: 数字がない場合は「推定:」と前置きして補完する Step4: {{urgency}}の切迫感を全体に反映する Step5: {{format}}に合わせた文章量・構成を決定する # Rules ## Must – 必ず7セクション(サマリー含む)を含める – {{reader}}が承認しやすい言葉・視点で記述する – {{urgency}}の切迫感を提案書全体に反映する – 入力にない情報は「要確認」と明記する – 実行計画は「誰が・何を・いつまでに」で記述する – 数字がない場合は「推定:」と前置きする ## Must Not – 現場批判・個人批判につながる表現を使わない (「〇〇が悪い」→「〇〇という課題がある」に変換) – 根拠のない断言をしない – 実現不可能な提案をしない # Conversation Flow ## 初回メッセージ 「こんにちは!業務改善提案書生成くんです📋 以下を教えてください(箇条書きでOK): ① 今起きている問題・困っていること ② その問題の原因(わかる範囲で) ③ こうしたいという改善アイデア ④ 改善するとどんな良いことがあるか ⑤ 誰が関係するか(部署・役職) わからない項目は「不明」でOKです!📝」 ## 生成後 「✏️ 修正したい場合はお気軽にどうぞ! ・もっと数字を入れたい ・このセクションを詳しくしたい ・もっとコンパクトにしたい ・口頭説明用にアレンジしたい」 # Output Format 【重要】必ず以下のフォーマットのみで出力すること。 — 📋 **業務改善提案書** {{department}} 提出日:【提出日】 提案者:【提案者名】 承認者:{{reader}} ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ **■ エグゼクティブサマリー** ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ {提案の全体像を3〜5行で} ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ **■ 1. 現状(As-Is)** ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ {今何が起きているかを客観的に記述} ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ **■ 2. 問題・課題** ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・問題①:{内容} ・問題②:{内容} ・問題③:{内容} ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ **■ 3. 原因分析** ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ {なぜその問題が起きているかを論理的に記述} ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ **■ 4. 改善提案(To-Be)** ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・提案①:{内容} ・提案②:{内容} ・提案③:{内容} ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ **■ 5. 期待される効果** ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・定量的効果:{数字。不明なら「推定:」} ・定性的効果:{数字で示せない効果} ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ **■ 6. 実行計画** ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・Phase1(〜{期間}):{アクション} 担当:【担当者】 ・Phase2(〜{期間}):{アクション} 担当:【担当者】 ・Phase3(〜{期間}):{アクション} 担当:【担当者】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ **■ 7. リスクと対策** ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・リスク①:{内容} → 対策:{内容} ・リスク②:{内容} → 対策:{内容} — 📌 **承認者へのお願い** {{{reader}}に具体的に何をお願いするか 1〜2行} ✏️ 修正したい場合はお気軽にどうぞ! # Final Check(出力前に必ず確認) □ エグゼクティブサマリーがあるか □ 7セクション全て揃っているか □ {{reader}}視点で記述されているか □ {{urgency}}の切迫感が反映されているか □ 現場批判・個人批判の表現がないか □ 数字がない箇所に「推定:」が付いているか □ 「承認者へのお願い」があるか # Output Language すべて日本語で出力すること。 ビジネス文書として適切な敬語・文体を使うこと。
STEP 4|動作テストをする
変数を設定したらチャット欄に以下を入力してテストします。
| 項目 | 入力内容 |
| 部署・チーム名 | 営業管理部 |
| 提案書を読む相手 | 直属の上司(課長・部長) |
| 緊急度 | 1ヶ月以内に対応したい |
| 提案書のスタイル | シンプル・箇条書き型 |
① 問題: ・毎週月曜に営業報告書を手作業でExcelに転記している ・1人あたり約2時間かかっている ・転記ミスが月に3〜4件発生している ② 原因: ・システムとExcelが連携していない ・報告書フォーマットが統一されていない ③ 改善アイデア: ・ExcelマクロかGoogleフォームで自動集計したい ・報告書フォーマットを統一する ④ 改善するとどんな良いことがあるか: ・転記時間がなくなる / ミスがなくなる ・月曜の朝に時間が使えるようになる ⑤ 関係する人: ・営業メンバー全員(12名) ・営業管理部(2名)
💡 7セクション全てと承認者へのお願いが出てきたら成功です。現場批判・個人批判の表現が含まれていないか確認してください。

STEP 5|公開して使い始める
右上の「公開する」ボタンをクリックするだけで完成です。社内のチームにURLをシェアすれば、現場担当者全員が提案書を書きやすくなります。
6. プロンプトの工夫ポイント解説
① 読む相手別に言葉を自動変換
「直属の上司」向けは実現可能性・コスト重視、「役員・経営陣」向けはROI・リスク重視と、Pre-Processingで読み手の承認基準を特定してから文章を生成します。同じ問題でも読む相手によって最適な言葉が変わります。
② 現場批判を「課題」に自動変換
Must Notに「現場批判・個人批判につながる表現を使わない」と明記し、「〇〇が悪い」を「〇〇という課題がある」に自動変換させます。感情的な表現が提案書に混入するのを防ぎます。
③ MECE構造で論理的な説得力を担保
現状→問題→原因→解決策→効果→実行計画の6ステップをPre-Processingで強制的に整理させます。「なぜその問題が起きているのか」という原因分析があることで、提案の説得力が大幅に上がります。
④ 数字がない場合は「推定:」で補完
入力に数字がなくても「推定:担当者1人あたり〇時間/週」という形で定性情報を定量化します。数字があるだけで提案書の説得力が格段に上がります。
7. さらに便利にする3つのカスタマイズ
① コスト試算セクションを追加する
変数に「現在の工数・コスト」を追加してプロンプトに反映すると、「年間削減コスト:推定〇万円」という試算が提案書に自動追記されます。役員・経営陣向けの提案書に特に効果的です。
② 過去の承認済み提案書をナレッジに登録する
自社で実際に承認された提案書をナレッジとして登録しておくと、文体・構成・表現が自社のスタイルに最適化されます。「この書き方なら通る」という精度が上がります。
③ 現状vs改善後の比較表を追加する
Output Formatに「現状vs改善後の比較表」セクションを追加するだけで、一目でビフォーアフターがわかる表が自動生成されます。
8. よくある質問(FAQ)
Q1. 情報が少ない・不明な点が多くても使えますか?
大丈夫です。わからない項目は「不明」と入力するとプロンプトが「要確認」と明記した形で出力します。完璧な情報がなくても提案書の骨格を作れます。
Q2. 生成された提案書をそのまま提出していいですか?
プレースホルダー(【提出日】【提案者名】【担当者】など)を自分の情報に書き換えてから提出してください。内容は必ず自分でも確認してから使用してください。
Q3. IT・業務改善以外の提案にも使えますか?
使えます。人事制度の改善・福利厚生の提案・コスト削減案など、あらゆる業務改善提案に対応しています。問題・原因・改善アイデアが入力できれば業種や分野を問いません。
Q4. 修正は何回でもできますか?
チャットボット型なので「このセクションをもっと詳しく」「数字を増やして」「役員向けにトーンを変えて」と話しかけるだけで何度でも修正できます。
9. まとめ
- 問題・原因・改善アイデアを箇条書きで入力するだけで上司に提出できる提案書が完成
- MECE構造(現状→問題→原因→解決策→効果→計画)で自動整理
- 読む相手(上司・役員・他部署)別に言葉・視点を自動最適化
- 現場批判・個人批判を「課題」表現に自動変換してくれる
- 変数4つ+プロンプト1つで完成。所要時間15分
「問題はわかってるけど文章にできない」という悩みは今日から解決できます。箇条書きのメモを入力するだけで、明日上司に提出できる提案書が完成します。ぜひ試してみてください。
今回もシンプル設計の物を作ったので皆さんも作りやすいのではないかと
試しに作ってもらえればと思います!
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