皆さんこんにちは、横浜で清掃業を営む49歳、ヤスです。
前回はイジワルな反論を「黄金のプレゼン」に変える魔法のシミュレーター
のアプリを作りましたね。
DifyというAIアプリ開発ツールを使って、「相手の悪口を分析し、完璧に韻を踏んで言い返すラッパーAI」を作ろうと思い立ちました。
清掃現場で汚れに合わせて洗剤を変えるように、10個のAIブロックを配管のように繋ぎ合わせました。
- 韻の探偵(相手の母音を抜き出す)
- 仕分け職人(悪口か自慢かを判定)
- 作家(言い返す「意味」だけを考える)
- 天才ラッパー(意味と母音を合体させて韻を踏む)
- MC(会場を煽って出力)
完璧な分業制!これでバチバチのストリートラップが完成する!……と確信して、渾身のテストラップを打ち込みました。
私の入力:「お前の掃除はマジで手抜き。さっさと帰れよただのタヌキ(a-u-i)」
さあ、AIよ!完璧な韻で言い返してこい!!
結論:AIは「ラッパー」ではなく「校長先生」だった
AIから返ってきた渾身のアンサーがこちらです。
MC:「Ayy, Ayy! 絶対に見逃すなよ!Get ready for this!!」
ラッパーAI: 『見てるフリしてるだけのカスがまた嘘ばら撒く お前の観察力の欠如が生む誤解のループに』
……いや、韻も踏んでないし、ただの校長先生の説教じゃねーか!!(笑)
プロンプトで「賢ぶるな!」「指定した母音(a-u-i)で踏め!」と何度修正しても、最後は「ただの文句」か「ちょっと痛いオジサンのポエム」になってしまいました。
なぜ、IQ150相当の頭脳を持つAIが、中学生でもできる「言葉遊び」ができないのか? 調べていくうちに、AI(LLM)の根本的な仕組みである**「耳がない(音で言葉を理解していない)」**という衝撃の事実に行き着きました。
人間は「真実」という文字を見ると、頭の中で「し・ん・じ・つ(i-n-i-u)」と「音」に変換します。しかし、AIは文章を「Reality」や「Truth」という**「意味の塊(トークン)」**として認識しています。
つまりAIにとって、言葉は「音符」ではなく「記号」なんです。「a-u-iの音で終わらせて」と命令されても、音が聞こえないAIはパニックになり、「とりあえず意味が通じる強い言葉(誤解のループなど)を置いちゃえ!」と誤魔化していたわけです。
手順:AIにラップを教え込もうとした激闘のプロンプト
AIの「真面目すぎるバグ(賢ぶる)」と「音痴(トークン問題)」をなんとか物理で殴って矯正しようと、私が最終的に組んだ「天才ラッパー」ブロックのプロンプト(指示書)を公開します。
中学生でも分かるように、全行に「なぜこの指示が必要なのか」のコメントを付けました!
Markdown
/* * 49歳からのAI再スタート:天才ラッパーAIのシステムプロンプト
* AIの「賢ぶる癖」と「韻を踏めない弱点」を強制的に縛るための設定です。
*/
// 1. まずAIに「自分は天才ラッパーだ」と思い込ませます。
# Role
あなたは日本語ラップの頂点に立つ天才MCです。相手を論破する意味を含めつつ、指示された【踏むべき母音】と完全に一致する単語を文末に配置し、2行のラップを作成してください。
// 2. ここから、AIが絶対に破ってはいけない厳しいルール(縛り)を書きます。
# Constraints
// 3. AIは漢字を使うと音を間違えるので、最後は「カタカナ」で終わるように強制します。
1. **【超重要】カタカナ縛りのルール**: AIは漢字の音を間違えやすいため、2行目の最後は絶対に漢字を使わず、必ず【踏むべき母音】と完全に一致する「カタカナ(外来語・ストリート用語)」で終わらせること。
// 4. 校長先生の説教になるのを防ぐため、ストリートの言葉を使わせ、リズムを作らせます。
2. **ストリートのフロウ**: 賢ぶった言葉は禁止。単語と単語の間に半角スペースを入れ、リズム(タメ)を作ること。
// 5. AI特有の「分かりました!」という余計な返事を殺し、エラーを防ぎます。
3. **【厳守】絶対無言の掟**: 挨拶、解説、ローマ字や()での説明は一切書いてはいけません!純粋な「日本語の歌詞2行」のみを出力すること。
// 6. AIは説明より「手本」を見る方が得意なので、理想の出力例を見せます。
# Output Example
// 7. 「e-i-u」で終わる手本。「フェイク」と「メイク」で完璧に踏ませています。
【踏むべき母音】:e-i-u
【言いたい内容】:お前の言葉は嘘ばかりだ。現場から消えろ。
出力:
中身がねぇな 偽物の フェイク
俺が現場で 綺麗に落とす メイク
// 8. 「a-i-u」で終わる手本。「ライフ」と「ナイフ」で踏ませています。
【踏むべき母音】:a-i-u
【言いたい内容】:49歳からでも俺はトップを獲る。
出力:
49歳で 這い上がる ライフ
現場で 磨き上げた ナイフ
ここまでガチガチに縛って、ようやく少し「ラップらしい形」になりましたが、それでも100発100中とはいきませんでした。

まとめ:失敗こそが最高の「現場経験」だ!
結局、ラップバトルAIとしては「惜しい!」という結果で終わりましたが、この失敗から**「AIは意味の理解は天才だが、音の響きや言葉遊びは超苦手」**という、本を読んでいるだけでは絶対に気づけない「生きた知識」を得ることができました。
清掃現場でも、新しい洗剤を試して失敗した時ほど、「あ、この素材にはこれが合わないんだな」と職人としての経験値が上がります。Difyも全く同じです。
しかし、ラッパーって凄いですね!AIでも作れないラップを即興で作って戦う
なんてどんな頭の回転力があるのか!尊敬します。
xもやってるので良かったら見に来てください
私のエックス
次回はちゃんと動くアプリを作りたいな。是非お楽しみに!


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