【Dify中級】1on1メモを貼るだけ!部下の成長課題分析+次回質問リスト+育成アクションプランを全自動生成するマネージャー必携アプリの作り方

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皆さんこんにちは、横浜で清掃業をしているヤスです。

前回は【Dify×GAS連携】備品購入申請→稟議書自動生成+Gmailで承認依頼+Googleカレンダーに期限登録まで全自動化

のアプリを作りましたね。今回はこちらです。

1. 「1on1が終わっても次に何をすればいいかわからない」を解決します

マネージャーなら誰もが経験したことがある悩みがあります。「1on1は終わった。でも次回までに何をすればいいんだろう」「部下の強みって何だったっけ」「前回の課題、あの後どうなったかな」このアプリはその悩みを全部解決します。

今回紹介する「1on1サポートくん」は、1on1のメモを貼り付けるだけで以下を全自動生成します。

  • 部下の状態分析(モチベーション・業務負荷・成長意欲・コンディション)
  • 強み3点+成長機会3点(根拠付き・前向きな表現)
  • 前回課題の進捗追跡(改善・停滞・悪化を自動判定)
  • 次回1on1の質問リスト(アイスブレイク・業務・成長・モチベーション・関係性の5カテゴリ)
  • 今の部下への一番大切な1つの質問
  • 育成アクションプラン(今日から・来週から・中長期の3段階)
  • マネージャーがやめること・承認のタイミング・次回チェックリスト

実際に「入社3年目営業担当・目標未達・大型案件に不安・若手から相談される・リーダーシップ本を読んでいる」という1on1メモでテストしたところ「過去の失敗からどんな学びを得てそれをどう活かそうと考えていますか?」という核心を突く質問が自動生成されました。

2. 実際の出力サンプル

👥 1on1サポートレポート 部下:田中さん(営業担当・入社3年目) スタイル:コーチング型 🔍 STEP1 状態分析 モチベーション:高 業務負荷:適切 成長意欲:高 全体:前向きで成長意欲が高いがプレゼンに不安あり 💪 強み ①前向きな振り返り姿勢(未達でも「精度を上げられた」) ②若手からの信頼(相談を受けることが増えた) ③キャリア意識(リーダーシップ本を読んでいる) 🌱 成長機会 ①提案書クオリティ→先輩レビューを頼みにくい心理 ②ヒアリング力→説明モードになってしまう ③大型プレゼン→過去の失敗が影響している可能性 📊 前回からの変化 提案書:2回実施・毎回はできていない ヒアリング:意識あり・行動変容まで至っていない 業界知識:2週間で継続断念 ❓ STEP2 次回1on1の質問 アイスブレイク:「ビジネス書で印象に残ったことは?」 一番大切な1つの質問: 「大型プレゼン成功に向けて過去の失敗から どんな学びを得てそれをどう活かそうと 考えていますか?」 📋 STEP3 育成アクション 今日から:不安要因の特定・レビュー環境整備・ロープレ やめること:意見をすぐ否定する・一方的フィードバック 承認タイミング:プレゼン練習後・ロープレ後・相談後

💡 「一番大切な1つの質問」は過去の失敗を責めるのではなく「学び→活用」というコーチング型のフレームで設計されました。プロンプトのスタイル設定が正しく機能しています。

3. このアプリが特に刺さる人

こんな人に刺さる解決できる悩み
1on1後に次のアクションが曖昧になるマネージャー今日からできる育成アクション3点が自動生成される
部下の強みを言語化するのが苦手なマネージャー根拠付きの強み3点が自動で出てくる
毎回同じような質問しかできないマネージャー状況に合わせた質問リストが毎回変わる
複数の部下を担当していて記録管理が大変なマネージャー前回課題の進捗追跡が自動化される
コーチング・ティーチングなどスタイルに悩むマネージャースタイル別の質問トーン・アクションが自動調整される

4. 全体のブロック構成

#ブロック名種類役割
1ユーザー入力開始部下情報・1on1メモ・前回課題・スタイルを入力
2状態分析LLM①強み・成長機会・前回比較・引き継ぎメモを生成
3質問リスト生成LLM②5カテゴリの質問+一番大切な1つの質問を生成
4育成アクション生成LLM③3段階アクション・やめること・承認タイミングを生成
5最終整形テンプレート変換全レポートを1つにまとめる
6出力終了最終レポートを出力

5. 事前準備|必要なものはこれだけ

  • Difyのアカウント(無料プランOK)
  • OpenAIのAPIキー(GPT-4oが使えるプラン)
  • 1on1で話した内容のメモ(箇条書きでOK)
  • 所要時間:30〜40分

💡 1on1メモは会議中にスマホでメモした内容をそのままコピペするだけでOKです。完璧な文章でなくても「〜と言っていた」「〜そうだった」という走り書きで十分分析できます。

6. 【作り方】ステップごとに丁寧に解説

STEP 1|新しいワークフローアプリを作成する

  1. Difyにログインして「アプリを作成」をクリック
  2. 種類は「ワークフロー」を選ぶ
  3. アプリ名に「1on1サポートくん」と入力
  4. 「作成する」をクリック

STEP 2|開始ブロックを設定する(変数7つ)

変数名表示名種類必須
member_name部下の名前テキスト(短文)✅ 必須
member_role役職・経験年数テキスト(短文)✅ 必須
memo今回の1on1メモテキスト(長文)✅ 必須
past_issues前回からの課題・宿題テキスト(長文)任意
goal部下の目標・キャリアテキスト(長文)任意
manager_styleマネジメントスタイルセレクトボックス✅ 必須
next_date次回1on1の日程テキスト(短文)任意

【manager_style】選択肢:コーチング型(本人に考えさせる)/ティーチング型(具体的に教える)/サポート型(精神的なサポート重視)/バランス型(状況に応じて使い分ける)

💡 past_issues(前回課題)は任意ですが入力すると「前回からの変化」セクションが大幅に充実します。初回利用時は空欄でOKです。

STEP 3|LLM①(状態分析)を設定する

temperature:0.3(分析系は正確性重視)に設定してください。

プロンプト設計で最重要な3つのポイントがあります。

  • 強みを必ず3点出させる:「課題だけを指摘するマネージャー」になるのを防ぐため強みを先に出す設計にしています。根拠付きにすることで「言語化できない強み」を引き出せます
  • 課題を「成長機会」として表現させる:「やる気がない」「能力が低い」などの断定的なネガティブ表現をMust Notで禁止しています。読んだ部下のモチベーションが下がらない設計です
  • 引き継ぎメモで最重要支援ポイントをLLM②③に渡す:「今の部下に最も必要なこと」を1点に絞ってLLM②③に引き継ぐことで質問とアクションの一貫性が生まれます

STEP 4|LLM②(質問リスト)を設定する

temperature:0.5・最大トークン:1500に設定してください。

質問リストの品質を高める3つのポイントがあります。

  • YesNoではなくオープンクエスチョンにする:Must Notに「YesNo質問を作らない」を明記しています。「最近どうですか?」ではなく「最近どんなことが印象に残りましたか?」という形にします
  • スタイル別に質問トーンを変える:コーチング型は「どう思う?」「何が必要?」、ティーチング型は「〜について確認したい」、サポート型は感情に寄り添う質問というスタイル別の設計がSTEP2に反映されます
  • 「一番大切な1つの質問」を必ず出す:7〜8問の質問の中から今の部下に最も必要な1問を選ぶ設計にしています。全部聞けない場合でもこの1問さえ聞けば十分という設計です

💡 テストでは「大型プレゼン成功に向けて過去の失敗からどんな学びを得てそれをどう活かそうと考えていますか?」という質問が生成されました。過去の失敗を責めず学びとして昇華させるコーチング型の質問として非常に高品質です。

STEP 5|LLM③(育成アクションプラン)を設定する

temperature:0.4・最大トークン:2000に設定してください。

育成アクションプランで特に重要な2つの設計があります。

  • 「マネージャーがやめること」を必ず含める:部下を変えようとするアクションだけでなくマネージャー自身の行動変容も含めることでより実践的なプランになります。「意見をすぐ否定する」「一方的にフィードバックする」などのNG行動を自覚させます
  • 声かけの具体的な言葉を入れる:「サポートする」という抽象的なアクションではなく「過去のプレゼンで何が一番不安だったか一緒に振り返ってみましょう」という実際に使える言葉まで生成させます
alt="Difyで構築した1on1メモ分析・次回質問リスト生成AIアプリのワークフロー画面とテスト実行結果の解説画像"

7. テスト実行と確認ポイント

以下のテストデータで実行してください。

前回課題(past_issuesに入力)

① 提案書のクオリティ向上 → 送る前に先輩に見てもらう習慣 → 実施状況:「2回ほど見てもらった。毎回は頼みにくい」 ② ヒアリング力の強化 → 商談で課題の深掘り質問を3回以上する → 実施状況:「意識はしているがつい説明モードに」 ③ 業界知識のインプット → 担当業界のニュースを週1回読む → 実施状況:「最初の2週間はできたが続かなかった」

今回の1on1メモ(memoに入力)

・先月の目標(新規顧客3件獲得)は2件で未達 「提案の精度を上げられたと思う」と前向きに振り返り ・若手メンバーから相談を受けることが増えた 「頼られると嬉しい」との発言あり ・大型案件プレゼンを来月に控えて緊張している様子 「過去に大きな案件で失敗したことがあって…」 ・業務量は「ちょうどいい」残業も月10時間程度 ・「営業の本じゃなくてリーダーシップの本を読んでる」

  • STEP1:強みが3点・根拠付きで出ているか
  • STEP1:前回3課題の進捗が全て反映されているか
  • STEP2:アイスブレイク質問が含まれているか
  • STEP2:一番大切な1つの質問が出ているか
  • STEP3:「今日からできること」が3点出ているか
  • STEP3:「マネージャーがやめること」が出ているか
  • STEP3:声かけの具体的な言葉が含まれているか

8. プロンプト設計の工夫ポイント

① 「課題」ではなく「成長機会」という言葉を使う

プロンプトのOutput Formatに「成長機会(課題)」と明記することでAIが常に前向きな表現で出力します。同じ内容でも「ヒアリング力が低い」ではなく「ヒアリング力を高める成長機会がある」という表現になります。

② マネジメントスタイルで質問トーンを自動調整する

コーチング型・ティーチング型・サポート型・バランス型の4つのスタイルによって質問の言い回しが自動的に変わります。同じ部下のメモでもスタイルを変えると全く異なる質問リストが生成されます。

③ 引き継ぎメモで3つのLLMに一貫性を持たせる

LLM①の出力末尾に「最重要支援ポイント・部下の状態・スタイル別重点」の3点をまとめた引き継ぎメモを含めています。LLM②③がこれを参照することで分析→質問→アクションの3ステップに一貫性が生まれます。

9. よくある質問(FAQ)

Q1. 1on1メモはどの程度詳しく書けばいいですか?

箇条書きの走り書きで十分です。「〜と言っていた」「〜そうだった」「〜が気になった」という形のメモでも高品質な分析が出力されます。詳しいほど精度は上がりますが5〜10行程度でも十分動作します。

Q2. 前回課題を入力しなくても使えますか?

使えます。past_issues(前回課題)は任意変数なので未入力でも動作します。初回利用時は空欄のままで問題ありません。2回目以降から前回課題を入力すると「前回からの変化」セクションが大幅に充実します。

Q3. 複数の部下を管理している場合はどうしますか?

部下ごとに実行してください。毎回の1on1メモをNotionやGoogleドライブに保存して蓄積する運用をおすすめします。過去3〜6回分のメモをまとめて入力することで「中長期の成長トレンド」分析も可能になります。

Q4. 生成された質問を全部1on1で聞く必要がありますか?

必要はありません。「一番大切な1つの質問」だけでも十分です。7〜8問の質問リストは「気になったものを選ぶ」ためのメニューとして使ってください。全部聞こうとすると1on1が尋問のようになってしまいます。

10. さらに便利にする3つのカスタマイズ

① Notionに1on1履歴を自動保存する

Notion APIと連携することで毎回の1on1レポートが自動的にNotionのデータベースに蓄積されます。部下ごとの成長の変化を時系列で追えるようになります。

② 次回1on1の前日にSlackでリマインドする

Slack APIと組み合わせることで次回1on1の前日に「明日の1on1の質問リストです」というDMを自動送信できます。準備を忘れてぶっつけ本番になることを防げます。

③ 月次の成長レポートを自動生成する

過去3〜4回分の1on1メモをまとめて入力することで「この1ヶ月で部下がどう成長したか」という月次レポートを生成できます。半期評価・昇格申請の際の根拠資料として活用できます。

11. まとめ

  • 1on1のメモを貼り付けるだけで状態分析・強み・成長機会・前回課題の進捗追跡が全自動生成
  • 次回1on1の質問リストはスタイル(コーチング・ティーチング・サポート)に合わせて自動調整
  • 「今の部下への一番大切な1つの質問」が毎回生成されるため最低限の準備で質の高い1on1ができる
  • マネージャーがやめること・承認タイミング・声かけの言葉まで具体的に出力される
  • 5ブロック構成。手順通りに進めれば30〜40分で完成

やはり、外部連携がないとスムーズに作成できますね!

皆さんも作りやすいと思います。

「1on1は終わった。次に何をすればいいかわからない」というマネージャーの悩みが解決されます。複数の部下を担当しているマネージャーほど効果を実感できるアプリです。ぜひ次の1on1から使ってみてください。

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