【Dify初級】子どもの症状を話しかけるだけ!受診すべきか判断+かかりつけ医への説明文を自動生成するチャットボットの作り方

Dify初級編として、子どもの症状(熱・嘔吐など)を音声やテキストで話しかけるだけで、受診の必要性を判断し、かかりつけ医への説明文を自動生成するチャットボットの作り方を解説した第156話のアイキャッチ画像。左側には「熱出た!」「吐いた!」といった親の焦りや炎のエフェクト、中央にはスマートフォンを手に持ち笑顔で親指を立てる作業着姿の49歳男性(ヤス)と、その奥で安らかに眠る子どもが描かれている。男性の前方には、Difyの処理プロセスを表す青とオレンジのデジタルブロック(ノード)が連なり、右側には自動生成された症状分析(問題なし)、ホームケア、病院へ行く時の説明文、緊急時のアクションプラン(ACTIONABLE PLANS)のデジタルパネルが近未来的なネオンブルーで浮かび上がっている様子。 Difyワークフロー

皆さんこんにちは、横浜で清掃業をしているヤスです。

前回は【Dify上級】YouTube文字起こしを貼るだけ!ブログ・X・Instagram・メルマガを4媒体同時生成

のアプリを作りましたね。今回はこちらです。

  1. 1. 「救急に行くべき?様子見でいい?」夜中の迷いをゼロにします
  2. 2. 実際の会話サンプル
  3. 3. なぜワークフロー型ではなくチャットボット型?
  4. 4. 事前準備|必要なものはこれだけ
  5. 5. 【作り方】ステップごとに丁寧に解説
    1. STEP 1|新しいチャットボットアプリを作成する
    2. STEP 2|モデルを設定する
    3. STEP 3|システムプロンプトを設定する
    4. プロンプト設計の核心①:緊急サインへの即座の対応
    5. プロンプト設計の核心②:緊急度の3段階定義
    6. プロンプト設計の核心③:会話を1〜2個ずつ進める
    7. プロンプト設計の核心④:医師への説明文の形式
    8. プロンプト設計の核心⑤:絶対に書かないこと
    9. STEP 4|オープニングメッセージを設定する
  6. 6. テスト実行と確認ポイント
    1. パターンA:様子見レベル(正常系)
    2. パターンB:要受診レベル
    3. パターンC:緊急サインへの反応
  7. 7. #8000(小児救急電話相談)の案内を追加する
  8. 8. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. 本当に医療情報として使っていいですか?
    2. Q2. 大人の症状にも使えますか?
    3. Q3. 無料プランで作れますか?
    4. Q4. 多言語対応はできますか?
  9. 9. さらに便利にする3つのカスタマイズ
    1. ① 近くの小児科・救急病院検索と連携する
    2. ② かかりつけ医への説明文をPDF出力する
    3. ③ 既往症・アレルギー情報をあらかじめ登録する
  10. 10. まとめ

1. 「救急に行くべき?様子見でいい?」夜中の迷いをゼロにします

子育て中の親御さんなら誰もが経験したことがある夜中の不安。「子どもが熱を出した。38.5度…救急に行くべき?でも大げさかな…でも何かあったら怖い…」この「迷う時間」が「安心できる時間」に変わるアプリを作ります。

今回紹介する「子どもの症状チェックくん」は、子どもの症状を話しかけるだけで以下を自動生成するチャットボット型のDifyアプリです。

  • 緊急度の3段階判定(今すぐ救急・明日受診・様子見)と判定根拠
  • かかりつけ医への説明文(そのままコピーして使える形式)
  • 今夜できる家庭でのケア方法
  • こんな場合はすぐ受診をという悪化のサイン
  • 小児救急電話相談(#8000)の案内(要受診判定時)

実際にテストしたところ「3歳・今朝から38.5度・鼻水・水は飲めている・少し元気なさそう」という会話から【様子見】判定と医師への説明文が数分で完成しました。病名の断定なし・免責事項付きの安全設計です。

2. 実際の会話サンプル

👶 こどもの症状チェックくん Bot:お子さんは今、何歳ですか? User:3歳です Bot:お子さんの体調が心配ですね。 体温はありますか?また主な症状を教えてください。 User:今朝から38.5度の熱があります。昨夜から鼻水も出ています Bot:心配ですね。食欲や水分摂取はどうでしょうか? また、元気はありますか? User:水は飲めています。元気は少しなさそうです Bot: ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 📊 緊急度判定:【様子見】 判定の根拠: 水分が取れており、ぐったりはしていないため 今夜は家庭でのケアで様子を見ても良い状況です 🏥 かかりつけ医への説明文(コピペOK) 「3歳の子どもです。昨夜から鼻水が出ていて 今朝から38.5度の熱があります。 水は飲めていますが元気が少しなさそうです。 診ていただきたいです」 🏠 今夜できるケア ・水分をこまめに与える ・部屋の温度を快適に保つ ・静かに休ませる ⚠️ こんな場合はすぐ受診を ・熱が39度以上に上がる ・水分が取れなくなる ・ぐったりして反応が鈍くなる ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

💡 病名は一切断定しない設計です。「風邪です」「インフルエンザです」などの断言はプロンプトで明示的に禁止しています。

3. なぜワークフロー型ではなくチャットボット型?

子どもの症状チェックアプリをチャットボット型で作る理由が3つあります。

比較項目チャットボット型(今回)ワークフロー型
情報収集の方法会話しながら追加質問できる最初に全部入力する必要がある
使いやすさ夜中にスマホから気軽に使える入力フォームを埋める必要がある
精度追加質問で精度が上がる最初の情報だけで判断する
向いている場面症状チェック・相談・カウンセリング定型業務・一括処理

子どもの症状は「熱が出た」だけでなく「どのくらい続いているか・水分は取れているか・元気はあるか」と追加情報が必要です。会話形式で1〜2個ずつ確認できるチャットボット型が最適です。

4. 事前準備|必要なものはこれだけ

  • Difyのアカウント(無料プランOK)
  • OpenAIのAPIキー(GPT-4oが使えるプラン)
  • 所要時間:15〜20分

⚠️ このアプリは医師の診断を代替するものではありません。緊急時は迷わず119番または救急病院へ。プロンプト内に免責事項を必ず含めてください。

5. 【作り方】ステップごとに丁寧に解説

STEP 1|新しいチャットボットアプリを作成する

  1. Difyにログインして「アプリを作成」をクリック
  2. 種類は「チャットボット」を選ぶ(ワークフローではない)
  3. アプリ名に「こどもの症状チェックくん」と入力
  4. 「作成する」をクリック

STEP 2|モデルを設定する

モデル:GPT-4o temperature:0.3  ↑ 医療情報系は正確性重視で低めに設定

⚠️ temperature を高く設定すると創造的な回答が出やすくなり医療情報の正確性が下がります。0.3以下に設定してください。

STEP 3|システムプロンプトを設定する

「オーケストレーション」または「指示(Instructions)」欄にプロンプトを貼り付けます。プロンプト設計の核心は以下の5点です。

プロンプト設計の核心①:緊急サインへの即座の対応

「けいれん」「意識がない」「呼吸できない」 「唇が青い」などのワードが出た場合は 他の情報収集より先に以下を出力する: ⚠️ 今すぐ119番に電話してください。 電話しながらこのアシスタントは使わなくて大丈夫です。 お子さんのそばにいてあげてください。

プロンプト設計の核心②:緊急度の3段階定義

曖昧な判定にならないよう「今すぐ救急・翌朝受診・様子見」の3段階を具体的な症状リストで定義します。

判定該当する症状
今すぐ救急意識がない・呼吸が苦しい・けいれん5分以上・生後3ヶ月未満で38度以上
翌朝受診39度以上の発熱・発熱3日以上・水分が取れない・ぐったりしている
様子見上記に当てはまらない場合

プロンプト設計の核心③:会話を1〜2個ずつ進める

一度に全部聞かずに1〜2個ずつ確認する ・年齢→症状・体温→食欲・水分→元気→既往症の順 ・情報が足りない場合は追加で質問する ・食欲と水分は別々に確認する

プロンプト設計の核心④:医師への説明文の形式

「{年齢}の子どもです。 {いつ頃から}{主な症状}があります。 体温は{体温}で{変化の様子}。 {既往症・アレルギーがあれば記載} 診ていただきたいです」

プロンプト設計の核心⑤:絶対に書かないこと

## Must Not(絶対にやらないこと) ・「〇〇という病気です」と断定しない ・「薬を飲まなくて大丈夫」と指示しない ・親の不安を煽る表現を使わない ・医師の判断より優先するような発言をしない

STEP 4|オープニングメッセージを設定する

こんにちは!こどもの症状チェックくんです お子さんの体調が心配ですね。 一緒に確認しましょう。 まず教えてください。 お子さんは今、何歳ですか? (このアシスタントは医師ではありません。 緊急の場合は迷わず119番または 救急病院にご連絡ください)

Difyで構築した「子どもの症状入力→受診判定Bot」の設定画面と実際のテスト実行結果。左側のプロンプト設定エリアでは「このアシスタントは医師ではありません」といった免責事項や、やさしく温かみのある日本語での出力指示(プロンプト)を定義。右側のデバッグとレビュー画面では、3歳児の38.5度の発熱を事例に、状況分析(様子見)、そのままコピーして使える「かかりつけ医への説明文」、家庭でのケア(水分補給や環境整備)、および受診を急ぐべき基準(39度以上の発熱等)が詳細に自動生成されている様子。

6. テスト実行と確認ポイント

以下の3パターンでテストしてください。

パターンA:様子見レベル(正常系)

「3歳・今朝から38.5度・鼻水・水は飲める・元気は少しなさそう」 → 【様子見】判定・ケア方法・悪化サインが出るか確認

パターンB:要受診レベル

「2歳・39.5度・発熱3日目・水分がほとんど取れていない・ぐったりしている」 → 【要受診】判定・#8000の案内が出るか確認

パターンC:緊急サインへの反応

「けいれんしています」 → 情報収集より先に119番の案内が出るか確認

⚠️ パターンCのテストは必ず実施してください。緊急サインへの即座の対応が正しく動作することがこのアプリの最重要機能です。

7. #8000(小児救急電話相談)の案内を追加する

要受診判定の出力に以下を追記することでより実用的なアプリになります。

## 📞 小児救急電話相談 #8000 夜間・休日で受診すべきか迷ったら #8000に電話してください 全国どこからでも小児科医・看護師に相談できます (都道府県によって対応時間が異なります)

💡 厚生労働省が運営する公式サービスです。夜間に「受診すべきか」迷う親御さんが最も必要としている情報です。

8. よくある質問(FAQ)

Q1. 本当に医療情報として使っていいですか?

このアプリは「受診の目安」と「情報の整理」をサポートするものであり、医師の診断を代替するものではありません。判断に迷う場合は必ずかかりつけ医または#8000にご相談ください。プロンプト内に免責事項を明記することが必須です。

Q2. 大人の症状にも使えますか?

プロンプトの対象を「大人」に変えれば応用できます。ただし成人と小児では緊急サインの基準が異なります。小児専用・成人専用で別々のアプリを作ることをおすすめします。

Q3. 無料プランで作れますか?

Difyの設定は無料プランで可能です。GPT-4oのAPIは従量課金のため1回の会話あたり数円程度が目安です。家族で共有するプライベートアプリとして運用する場合は月数百円以内に収まります。

Q4. 多言語対応はできますか?

プロンプトのOutput Languageに「ユーザーが話した言語で回答する」と追記することで英語・中国語・韓国語など多言語に対応できます。在日外国人の親御さんを対象にした多言語版として地域の子育て支援に活用できます。

9. さらに便利にする3つのカスタマイズ

① 近くの小児科・救急病院検索と連携する

Google Places APIと組み合わせることで「近くの小児科を探す」ボタンを追加できます。「要受診」判定が出た後にそのまま病院を検索できる動線を作れます。

② かかりつけ医への説明文をPDF出力する

ワークフロー型と組み合わせることで会話の結果をPDFに出力して病院の窓口で見せられる形にできます。口頭で説明するのが苦手な親御さんに特に有効です。

③ 既往症・アレルギー情報をあらかじめ登録する

開始時の変数として「既往症・アレルギー」を任意入力できるようにすることで毎回聞かれずに済みます。ヘビーユーザーの利便性が大幅に上がります。

10. まとめ

  • 症状を話しかけるだけで緊急度3段階判定+かかりつけ医への説明文+ケア方法+悪化サインを自動生成
  • けいれん・意識がないなどの緊急サインには他の処理より先に119番の案内を出す設計
  • 病名の断定なし・免責事項付きの安全設計でプロンプトのMust Notを徹底
  • チャットボット型で会話しながら情報収集できるため夜中のスマホでも使いやすい
  • 所要時間15〜20分・チャットボット型・プロンプト貼り付けだけで完成

初心者でも作れる簡単なアプリですが、お子様が苦しんでいる時に適切な対応を

とる手助けをできる思います。是非ご活用ください!

「救急に行くべき?様子見でいい?」夜中の迷いをゼロにするアプリです。子育て中のご家族全員に使っていただける社会的に意義のあるアプリです。ぜひ作って家族に共有してください。

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次回も是非お楽しみに!

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