こんにちは!「中年からのAI再スタート」のYasuです。
前回は、システム同士を繋ぐ魔法の箱「JSON」について解説しました。これで、私たちが作った「自動見積もりボット」の裏側で、どんなやり取りが行われていたかがハッキリと見えてきましたね。
さて、今回はさらにあの「コピペコード」の核心に迫ります。 皆さんがGASのエディタにコードを貼り付けたとき、一番最初の1行目にこんな文字があったのを覚えていますか?
function autoReplyWithDify(e) {
この function(ファンクション=関数) という言葉。 プログラミングを学ぶ上で絶対に避けて通れない超重要キーワードですが、安心してください。清掃業の仕事に例えれば、実はとってもシンプルな仕組みなんです!
今日は、あなたのGASのコードを劇的にスッキリさせる「関数」の作り方をマスターしましょう!
そもそも「関数」って何者?
「関数」とは、一言でいうと**「よく使う作業の手順をひとまとめにした『専用パックメニュー』」**のことです。
例えば、清掃の現場でスタッフにエアコンクリーニングをお願いする時、毎回「フィルターを外して、洗剤を作って、養生して、高圧洗浄して、拭き上げて…」と細かく指示を出すのは面倒ですよね。
だから、あらかじめ**「エアコンクリーニング・パック」**という名前の作業マニュアル(セット)を作っておきます。 そうすれば、次からは「現場のA室、エアコンクリーニング・パックをお願い!」と一言指示するだけで、スタッフは決まった手順を自動で全部やってくれます。
これが関数の仕組みです。 毎回同じプログラムを長々と書く代わりに、ひとまとめにして「名前」をつけておき、必要な時にその名前を呼ぶだけで実行できるようにする魔法のテクニックなんです。
関数の「3つの重要パーツ」を覚えよう!
関数を使いこなすためには、以下の3つの言葉(専門用語)だけ覚えておけば完璧です!
- 関数名(かんすうめい): パックメニューの名前です。(例:
autoReplyWithDifyやcalculateTaxなど、自分で自由に決められます) - 引数(ひきすう): 関数にお願いする時に渡す「材料」や「条件」です。(例:エアコンの「台数」や、計算してほしい「金額」など)
- 戻り値(もどりち): 作業が終わった後に返してくれる「結果」です。(例:計算された「税込の合計金額」など)。GASでは
returnというキーワードを使って結果を返します。
【実践】「消費税の自動計算」関数を作ってみよう!
百聞は一見に如かず。実際にGASの練習用ノート(無題のプロジェクト)を開いて、金額(材料)を渡すと、消費税10%を足した金額(結果)を返してくれる「計算専用のパックメニュー」を作ってみましょう!
JavaScript
// ① これが自作した「消費税計算」の関数(パックメニュー)です!
// price という名前の「引数(材料)」を受け取ります。
function calculateTax(price) {
const total = price * 1.1; // 10%の税金を計算
return total; // 計算した結果を「戻り値」として返します!
}
// ② 実際にパックメニューを使ってみるメインの作業部屋です
function myFunction() {
// calculateTax に「10000」という材料(引数)を渡してお願いする
const result = calculateTax(10000);
// 返ってきた結果(戻り値)を確認する
console.log('税込金額は ' + result + ' 円です。');
}
▶︎ 実行してみよう! 保存して、画面上の実行する関数を myFunction に合わせてから「▷ 実行」を押してみてください。 画面の下に 「税込金額は 11000 円です。」 と表示されましたか?
これが「引数を渡して、戻り値をもらう」という、プログラミングの超基本ルールです!

あの「コピペコード」の最大の謎を解明!
さて、ここで皆さんが一番スッキリする「伏線回収」のお時間です。
私たちが作った自動見積もりボットのコードの1行目。 function autoReplyWithDify(e) {
カッコの中にある、この謎のアルファベット (e) って一体何だったのでしょうか?
もうお分かりですね。 実はこの (e) は、GoogleフォームからGASに向かってポーン!と投げ渡された、**「お客様の回答データ一式」という巨大な材料(引数)**だったんです!!(※e は event の頭文字です)
お客様がフォームで送信ボタンを押した瞬間、Googleが「お名前、メールアドレス、希望メニュー」をひっくるめて e という箱に入れ、私たちの作った関数に「この材料で作業をお願い!」と渡してくれていたのです。
だからこそ、プログラムの中で e.values[1](左から2番目のデータ=お名前)のように、届いた材料の中から必要なデータを自由に取り出して使うことができていたんですね!
点と点が、完全に線で繋がりましたか!?
まとめ
- 関数(function) は、便利な作業をまとめたオリジナルパックメニュー。
- 引数(ひきすう) という「材料」を渡してお願いする。
- 戻り値(return) という「結果」を返してもらう。
- あの謎の
(e)は、Googleフォームから渡された巨大な材料(引数)だった!
これで「データ型」「if文」「JSON」、そして「関数」と、コピペを卒業して自分でプログラムを読み書きするための基礎パーツがすべて揃いました。
もうあなたは、ただの初心者ではありません。 次回からは、これらの知識をフル活用して、あなたのビジネスをさらに加速させる「新しい自動化ツール」の作成に挑戦してみましょう!お楽しみに!


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