【第10話 Dify実践】初心者向けチャットボットの作り方!10分でAIアプリを公開

Difyを使ったチャットボットの作り方を10分で解説する初心者向けガイドのアイキャッチ。青い背景にAIチャットアイコンと10分を示すデジタルタイマー。 Uncategorized

🚀 導入:いよいよAIアプリが初稼働!最初の成功体験を掴もう

皆さん、こんにちは!

前回までに、シリーズで最も重要な二つの要素を準備しました。

今回は、この「設計図」と「燃料」をあえて使わずに、「AIの役割定義」だけで完成する、最も簡単なアプリ開発に挑戦します。題材は、ビジネスメールやSNSで大活躍する**「失礼のない文章校正AI」**です。

プログラミングの知識は一切必要ありません。このシンプルなアプリを10分で作り上げ、皆さんの最初の成功体験としましょう!

記事ゴール: 記事の最後に、あなたが入力した「少し失礼なメール文」が、AIによって「丁寧で誤解のないビジネスメール」に一発で修正されることを確認します。


🧠 ステップ0:アプリ開発の土台!プロンプトと変数の基礎知識

アプリ開発の第一歩は、AIに対する命令文、すなわちプロンプトと、柔軟な入力を受け付ける変数の仕組みを正しく理解することです。

0-1. システムプロンプトとユーザープロンプト

プロンプトには、主にAIの**「役割」を決めるものと、「具体的な質問」**の2種類があります。

種類役割(やさしい解説)例(今回のアプリ)
システムプロンプトAIの役割・人格・守るべきルールを定義する、開発者向けの命令。AIの回答の品質を決定づける核です。「あなたは企業の広報担当者です。入力された文章を、丁寧で誤解のないビジネス文書に修正してください。」
ユーザープロンプトアプリ利用者がAIに送る具体的な質問文や依頼文「来週の会議は中止で。」(←これをAIに修正させる)

0-2. 変数(Variable):アプリに柔軟性を持たせる仕組み

「変数」とは、簡単に言うと、アプリケーションの中にある**「中身を自由に入れ替えられる空の箱」のことです。ユーザーの入力内容をAIの命令文の中に「埋め込む」**ことができます。

項目命令文の構成効果
プロンプト全体「…利用者が入力した文章 (変数) を、丁寧なビジネスメールに修正してください」ユーザーの修正依頼文が変数に代入され、AIは「何を」修正すべきか明確になります。
変数(入力){{input}}この{{input}}の部分に、ユーザーの入力した「来週の会議は中止で。」という修正依頼が入ります。

0-3. Difyで設定できる変数の種類

Difyでは、アプリの種類や用途に応じて、以下の変数を設定できます。

1. システム標準の変数(Difyが自動で用意するもの)

変数の種類読み方と役割活用例
{{input}}インプット:ユーザーが質問した内容そのものを受け取ります。今回のアプリで、ユーザーが修正してほしい文章をAIに渡す。(チャットボットの基本)
{{query}}クエリ:知識ベースの検索時に、AIがどのキーワードで情報を探すかを受け取ります。(※今回は知識ベースを使わないため、この変数は使いません)

2. カスタム変数(開発者が自由に作成するもの)

フィールドタイプ役割と具体例
短文1行の短いテキストを受け付ける箱です。: 「{{Target_Audience}}」という変数を作り、ターゲットを入力させる。
段落複数行の長いテキスト(説明、文章など)を受け付ける箱です。: ユーザーに「記事にしたい文章」をまとめて入力させる。
選択あらかじめ項目を用意した選択リスト(カテゴリ一覧、選択肢一覧など)から選ばせる箱です。: 「{{Tone}}」という変数を作り、「丁寧語」「砕けた口調」を選ばせる。
数値数字のみを入力するフィールド(年齢、金額など)を受け付ける箱です。: 「{{Budget}}」という変数を作り、予算の金額を入力させる。

💡 カスタム変数名のルール

変数名:プログラム内部で変数を参照するための名前。半角英数字とアンダースコア(_)のみ使用できます(例:question_1)。


🔑 ステップ1:Difyの画面で「チャットボット」を作成し、AIの役割を設定する

このステップでは、Difyのダッシュボードで新しいアプリを作成し、AIの「頭脳」(システムプロンプト)を組み込む作業を行います。

📝 1. Difyの「チャットボット」アプリを新規作成し、プロンプト入力画面を開く

Difyのホーム画面から、開発を始めます。今回は最もシンプルなチャットボットを選択します。

  • 操作ステップ1(チャットボットを選択): Difyのワークスペースを開き、上部のメニューから**「チャットボット」**タブをクリックします。
  • 操作ステップ2(新規作成): 左側にある「アプリを作成する」ボックス内の**「最初から作成」**をクリックします。
Difyを使ったチャットボットを10分で作成する手順を示す画像。デスク上には青いAIチャットアイコンとストップウォッチが配置され、背景のノートPCにDifyのUIが表示されている。

(画像解説: 上部で「チャットボット」タブが選択されていることを確認し、左側の「アプリを作成する」ボックス内の**「最初から作成」**をクリックします。この画面は「全て」タブからも移動できます。)

📝 2. AIの役割(システムプロンプト)を「プロンプト」エリアに直接定義する

「最初から作成」をクリックすると、すぐに「オーケストレーション」という名のプロンプト設定画面が開きます。

Difyのオーケストレーション画面。プロンプト入力エリア、変数、コンテキストなどの設定項目が表示されており、AIの役割と命令文を設定するプロンプトエンジニアリングの作業画面。
  • 操作ステップ3(モデル選択): 画面上部または設定内から、エンジンとしてGPT-4やGPT-3.5など、使用したいモデルを選択します。応答速度が速い GPT-4oを推奨します。
  • 操作ステップ4(設計図の貼り付け): 画面中央にある大きなテキストボックス**「プロンプト」**と呼ばれる入力エリアに、以下のシステムプロンプト(AIへの命令文)を正確にコピー&ペーストし、設定を保存します。
Difyのオーケストレーション画面で、AIの役割(広報・秘書担当者)と命令文がプロンプトエリアに入力されている状態。右上の「デバッグとプレビュー」でチャットボットをテスト実行する直前の画面。

(画像解説: オーケストレーション画面の**「プロンプト」**と書かれたテキストボックスに、AIへの命令文を直接入力します。この画面が、AIの頭脳を設定する場所です。)

今回のシステムプロンプトの例
あなたは企業の広報・秘書担当者です。入力された文章を、誤解を招かない、丁寧で完璧なビジネスメールの文章に校正してください。修正後の文章のみを出力してください。

💡 変数について(今回のアプリでは不要):

ユーザーの質問や入力内容をAIに渡すための変数は、今回のチャットボットのようにシンプルな構造の場合、Difyが自動で{{input}}を認識して利用します。そのため、この段階で**「変数」セクションをクリックして何かを追加する必要はありません**。設定を保存したら、すぐに次のステップに進みましょう。

これで、AIの「設計図」は完成です。


⚙️ ステップ2:正常に動くかテストへ

今回は知識ベース(PDFなどの燃料)を使わない最も簡単なアプリです。ナレッジの接続はスキップし、すぐにテスト実行に移りましょう。

🧪 3. 初稼働!Difyの「テスト画面」でアプリの動作を確認する

いよいよ緊張の瞬間です。設定が正しくできたか、実際に動かしてみましょう。

  • 操作ステップ1(テスト画面へ): 画面右上の「公開」のボタンをクリックして設定を保存します。
  • 操作ステップ2(質問を投げる): Difyの画面右下側にある入力欄に「AIに修正してほしい「失礼な文章」を投げかけてみます。
テスト質問例AIの期待される回答例
質問: 「来週の会議は中止で。資料はいらない。」お世話になっております。先にご案内しておりました来週の会議につきまして、諸事情により中止とさせていただきますので、ご報告申し上げます。これに伴い、会議のために準備いただいている資料は不要となります。お手数をおかけしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
  • 操作ステップ3(回答を確認): AIが、システムプロンプトで定義した通り、「広報担当者」として丁寧な回答を生成することを確認します。これが確認できれば、あなたの最初のAIアプリは完璧に機能しています!

✅ 結び:10分で完成!次のステップはDify画像解析AIと自動挨拶でレベルアップ!ビジョン&オープナー解説

お疲れ様でした!プログラミング知識ゼロで、あなたの最初のAIアプリ(チャットボット)を10分以内に完成させることができました。

次回:AIに「知識」と「目」を与える!プロ仕様の受付AIを作る方法

あなたのAIアプリは、今、ユーザーからの質問に答える**「頭脳」**を手に入れました。しかし、アプリを公開するなら、見た目のプロフェッショナルさも必要です。

次回、第10話では、AIをさらにレベルアップさせる2つの「顔」を作ります。

  1. ビジョン(視覚)機能:画像の内容を理解し、その場で質問に答える**「目」**を与えます。(例: 「この写真の料理名は何ですか?」に答える)
  2. オープナー機能:ユーザーに最初に「いらっしゃいませ!」と挨拶させる**「受付」**を作り、アプリのプロ感を一気に高めます。

ノーコードで実装できる、画像解析プロフェッショナルな自動挨拶の設定を徹底解説。あなたのAIアプリを、ただのチャットボットから**「専門知識を持つ優秀な受付係」**へと進化させましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました